フェラーリ 296GTB
(2021-)
フェラーリがV6の新しいカテゴリーシリーズを出すという新型車の噂はだいぶ
以前からありました。
フェラーリのV6と云うとディノ(1967)をティフォシは連想してしまう。しかし
実際は全然違っていた。デザインモチーフは250LM (1963-1965)
(フェラーリ初のミッドシップ12気筒)だという。なるほど全体のイメージ、
サイドインテーク、トンネルバックからリアのラインは250LM、
フェラーリには驚かされる。
コンセプトはサーキットのラップタイムよりファントゥドライブを重視する
というフェラーリとしては珍しいマニフェストで製作され登場した。
エンジンは2,992㏄ツインターボとリアに1モーターハイブリッドシステムを
組んだ。
システム総出力は830PS!(812コンペティツィオーネ6.5Lと同じ830㎰)
250㎞/hからでも加速し続けあっという間に320km/hに到達するというから
驚異的で素晴らしい。リアウィングを持たない代わりにアクティブモバイル
スポイラーが隠されていて一定の加速があるとウイングが出てダウンフォース
最高100㎏増を来たすという。ラフェラーリと同じ機能です。
バンク角120°まで拡げハイブリッド化による車重増の対策、運動性能の向上を
獲得した。V6のシリンダーは等間隔爆発となり、それゆえフェラーリは
ピッコロV12と呼んでいる。エンジンフィールは滑らかでハイブリッドがリア
に付いているので電動感の余り無いハイブリットに仕立てられているようで
す。120°バンクにする事で排気マニフォールドはトレンドにあるように容易に
上方を通リ高い位置のマフラーから排出され、排気音はフェラーリらしい
エンジン音が復活しているそうです。電動のみで25㎞走行可能。
フェラーリのハイブリッド車はラフェラーリ、SF90ストラダーレ、
そして296の3台目である。
V8の流れがSF90に移行し、296はV6スポーツの新しいシリーズになっていく。
チャレンジも488からノンハイブリット296への移行がアナウンスされてい
る。デザイン的には、まだまだフェラーリは296に追加改良が行われる
伸びしろがある。今後が楽しみである。
4,565×1,958×1,187㎜
W.B2,600㎜,1660㎏,MR
2,992㏄65°V6DOHC
ターボ,830PS,8速,330㎞/h
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