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hiroです。

朗読劇『銀河鉄道の夜』そして「ミグラード」

2013-12-11 21:09:39 | motive
Migrado ミグラード : 勁草書房
エスペラント語で「渡り」


朗読劇『銀河鉄道の夜』のCDブックです。
古川日出男さんの脚本と小島ケイタニーラブさんの楽曲CD。
柴田元幸さんと管啓次郎先生の書き下ろし小説。


朗読劇は、ライブというものは、そこに(このタイトルでは銀河ステーションに)行かなければ、見えず聞こえず、感じることはできません。
だから多くを書くことは出来ないのです。


文字。
そこに読むコトはそれぞれのモノ。

ミグラードを、郡山の宿泊先で初めて読んだ時、
頬を叩かれたように感じました。
容赦なく。
全くきっぱりと。



翻訳者さんの物語。
負い目と記憶の置換、あるいは願い。
「人の、ほんとうのさいわい」を考える時を、もう延ばせない。


ごめんなさい。ごめんなさい。
私は考えていると思っていたんです。
恥を知ることすら出来ないお粗末さでした。
・・・自分を埋めてしまいたいです。
傷をさらに痛めていたとしたら、
本当にごめんなさい。


図書館に居て時間と空間を旅する詩人さん。
「まさお」は、私であり、きっと沢山の人たちだと思います。



そして今日。
文字から見える世界が変わっていました。

鳥捕りさん。
人のさいわいを思うため、忘れない意志が、
見えない形になった人たちの望みを繋ぐ。
話したいと思って話してくれるなら。
私は忘れない。


先生。
「uncovering」に賛成です。

そうなんです。
石灰色やアスファルト色は、私の心を固くします。
海や森はいつも動いていて、私の心を揺らします。
ゆらぎは命の本質で、宇宙の有り様だと思うのです。

今日は叱られた感じは少し薄れて、
反省したなら次は?と質された気がしています。
容赦ないです。
でも、それは必要な事。
人のほんとうのさいわいを思うことは、
甘い事ではないから。
大きな力のうねりを感じる今は特に。



渡すための橋になれるか。
自分が渡り、届けるか。

先生が仰るとおり、よく落ちるけれど。
道にも迷うし。


でも、渡りの力はスゴいから。
小さい王子様も、自分の星から出発する時に、
鳥の渡りをつかったんだし。