先日からの続きですが、思いの外に「血みどろの戦い」になっています。
筆者は現役時代に海外での様々な契約交渉や係争処理をしていた関係もあり、この手の対応は煩わしい反面、正直ワクワクしてしまいます。
所謂「血が騒ぐ」と言うやつで、闘争本能が湧き上がってきて「闘争モード」全開になっています。
さて、先日来、交渉を続けていますが捗々しい進展が見られないので、相手の反応を見る意味で1/22の時点で「全額返金」に加えて「空輸費用相当額」の賠償金2万円を提案してみました。
同時にアリババ(AliExpress)側にも、販売側の契約条件違反する重大な問題に対して是正処置を取るのは会社としての責任であり、仲裁者として合理的で公平な提言をするように要求しました。
悪意を持った販売側との交渉では埒があかないのは事前より承知で交渉していますが、アリババ(AliExpress)側も問題だと感じています。
「買い手側の保護」を謳い文句にしている割に、こんな明らかな販売契約違反に対して、全く是正処置を取る様子すら見えないからです。
第三回目のアリババからの仲裁提案も…
「日本の税関における滞留期間(34日間)が長かったのは適正な対応をしなかった買い手の責任であり、その分はバイヤープロテクション期間から差し引くので、2/19までに商品が届けば問題とは認識しない」との主張です。
また、「輸送方法の変更についても、販売側が同等の輸送方法を任意に選定できるので問題ないと」の認識です。
これには流石に頭に来て即反論を提出して、更に現在のアリババ担当者では解決出来ないので問題のエスカレーションを要求しました。
また、昨日商品が届くことが一昨日明らかになって受取を拒否しようとも一瞬考えたのですが、最終的には引き取りました。
それは徹底的に受け入れテストを行うため…
意図的に輸送方法を誤魔化して反省もしない悪質な販売者ですから、他にも何か詐欺めいたことをしているのではと思ったので、それを究明して動かぬ証拠にしようと考えたからです。
先ずは、宅配業者がいる間に外観をチェックしてから輸送中のショックダメージがないかを確認しました。
梱包もしっかりしており、梱包に傷等はついていませんでした。
開梱してみると梱包状態は大変良く少なくとも機器への損傷等は見当たりませんでした。
次に機器の外寸のチェックです。
収納スペースが限られるので一番重要なバッテリーのサイズは横幅が予定の寸法より5mmくらいオーバーしています。
次に充電器ですが交流プラグが指定したアメリカ型2ピンではなくアース端子付きの3ピンのものが付属していました。
多分販売者はメーカーに発注後、自分で出荷前の確認もせずにメーカーから直接ドロップシップさせたのでしょう。
更に機能や仕様面の確認ですが、先ず充電器をチェックします。
20Aの充電器の筈ですが、実際の充電電流は5A台、後に測定しても7A台でした。
念のため負荷なしで直接の出力端子で測定してみると出力電流は10Aでした。
つまり注文した20Aの充電器ではなく、機器の表示上は20Aとなっていますが機能的には10Aの充電器です。
しかも、高速充電と低速充電の切り替えスイッチも機能していません。
次にバッテリーそのものですが、用意しておいたアプリを使って確認すると…
何とバッテリー容量は100Ah…
念のためメーカー(GTK社)が事前に設定してあるコンフィギュレーションを確認すると…
間違いなく100Ah、注文した200Ahの半分です。
こうなるとバッテリーの中身も本当にLiFePO4(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリーなのかも疑いたくなってきます。
昨日、こうした事実を写真と共にアリババ側に提出しました。
未だ油断は出来ませんが、前日の抗議の効果も含めて、漸く異議申し立てがエスカレーションしたようです。
この手の詐欺まがいの販売者に対してアリババがきちんと是正処置を早急に取ることを切に望みます。
関連動画;自作トレーラーの関連動画はYouTubeにアップしてあります。宜しければご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=z-eC-Jokxhw&t=25s
https://www.youtube.com/watch?v=z-eC-Jokxhw&t=25s
カバーが外れるなら内部のバッテリーを確認した方がよさそうです。
さらに言うなら、満充電にしてからバッテリーの電圧が12Vに下がるまでの容量を測ったほうがよさそうですね。
一つ救いはスマートBMSだということですね。