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番外編 病魔に倒れた留学生 続報(2) 病状および支援活動報告

2021-06-30 22:19:00 | 仕事と生活
先日に続き病気で倒れられた留学生・唐正琪さん(以後、小唐さんと表記します)と来日中の彼女のお母さんに対しての支援活動の続報です。


先ず、小唐さんの病状ですが耐性菌の影響で抗生薬が効かず状況が悪化しつつあります。

昨日、小唐さんのお母さんといつもお世話をされている東大・阿古先生が入院先の聖路加国際病院へ病状の説明を聞きに行かれた際の報告を添付致しましたので、ご一読下さい。

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6月29日 
 
昨日夕方に脳のCT検査を行った結果、水頭症の症状が悪化しており、脳幹部が深刻なダメージを受けていると医師から連絡があり、今日13時頃から医師の説明を聞きました。主治医の森先生、いつもお世話になっている副主治医の長谷川先生、その他関係の医師や広報室の担当者が同席しました。 
 
脳幹部の炎症が治らないのは結核菌がしぶとく威力を発揮しているためで、脳内の髄液を抜く措置を取っても、炎症が治らなければ、また水頭症の症状が悪化してくるとのことです。水を抜く手術を行うこともできるが、その場合、脳ヘルニアの症状を起こすリスクもあるとのことです。脳ヘルニアとは、脳圧が高くなり、脳の中にある境界や隙間から、脳組織の一部がはみ出す状態のことです。手術をしないと、脳の浮腫がひどくなり、脳幹に影響を与え続け、呼吸や心臓が止まってしまう可能性がある。ただ、手術をしても脳幹の炎症がおさまるわけではなく、脳ヘルニアによるリスクはあります。 
 
以前、唐さんの結核は薬に対する耐性があるという説明を聞きましたが、これは彼女が以前使っていた薬が影響しているのではなく、耐性結核を患っている人から結核をもらった可能性があるからだとのことです。 
 
また、今日は医師が万が一のことがあった時にどのような処置を取って欲しいかを聞かれました。心臓が止まってしまった場合、心臓マッサージをするかどうか。心臓マッサージをすると、胸部の多数の骨が折れてしまいます。心臓マッサージをしても、心臓が再び動き出す可能性が低いとしても、心臓マッサージをして欲しいか、その意思を確認したいとのことでした。 
 
もう一つは、血圧のコントロールが難しくなった場合、集中治療室に移動し、血圧をあげる薬を使ったり、輸液をしたりするなどの延命治療を行うかどうかについても、意思を確認されました。このような措置を取ると、体や顔が膨張し、これまでとは異なった容貌になる可能性があるそうです。心臓が動き出す可能性が低いとしても、このような措置を取るかどうかの確認がなされました。 
 
お父さんにもビデオカメラで連絡し、医師の説明を聞いてもらいました。できることは全て行い、命を助けるための措置を行なって欲しいということをお父さん、お母さんから聞いています。それを医師に伝えました。

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重篤な病状が更に悪化した状況となっており、ご両親ともに非常に心配されていて側から見ていても心が折れそうです。


さて、今日は昼前から支援活動が始まったのですが、先週パスポート更新中で出来なかった小唐さんの携帯電話の解約手続きにお母さんをお連れして改めて行ってきました。

先日、北千住のSBで確認した必要書類を持って出かけたのですが…

予想に反して来日中のお母さんのような外国人は委任状があっても代理で解約などの手続きは出来ないと言われいきなりの先制パンチを食らったようです。





理由を本社に確認して貰うと、日本に住んでいる外国人が代理人になることを想定しておらず本人確認資料の要件にパスポートが入っていないことが理由とのことで、要はSB社の規則に単なる制度設計上の瑕疵があるだけの話であることが分かり驚いてしまいました。(一応、国の指針に基づいているとのことでしたが、筆者は疑っています)

つまり個人の権利を守るために制度設計をしながら、個人の権利を損なうトンデモない規則です。

店舗でのやり取りでも埒があかないので筆者が直接SB本社のカスタマーセンターに電話をして交渉をしましたが、全く同じ反応でこちらも交渉に長時間要しました。

最終的に小唐さんご自身の在留カードの写しを添付して解約届を郵送してSB本社側で解約手続きを行なって頂けることになりましたが、やはり国際的に保障された唯一の身分証明証であるパスポートが身分を証明する有効な書類にならないと言う規則は全く論外です。



因みに、上は区役所で代理人を立てた時の必要書類ですが、当たり前ですがパスポートが含まれます。

余分な手間と時間がかかりますが解決の目処が立ったので一応良しとしますが、今後のためもありますのでSB本社に書面で正式にクレームを入れる予定です。

解約手続き書類が一週間後に届くそうなので、その時にまた支援を続ける予定です。


その後、メインでお世話をされている東大の阿古先生が今日は授業で付添いが出来ないとのことで、急遽代打で小唐さんのお母さんを入院先の聖路加国際病院へお連れしました。

可能であれば今夜は娘の側に泊まりたいとのご希望であったので代理で病院側と交渉致しましたが、想定していたように新型コロナの影響で現在は無理とのことでした。(これは納得出来ますし、想定内)












その代わり、明日から毎日病院に行って面会に行くことになりました。

さて、今日の用件は昨日に続き本日も夕方から担当医の先生方との会議が開催され、それにお母さんが参加されたのですが、阿古先生も少し遅れて参加されて今後の治療方針確認や手術の確認書へのサインなどを行なってきました。


今日の最後の活動はインターネットサービスの解約のため、夜になってから小唐さんのアパートに戻り、契約書などの関連書類を探したのですがメモ書きしか見つからず、明日改めてメモに書き留めてあった通信会社に問い合わせをしてみようと思っています。(部屋の中に設置してある宅内端末にはプロバイダー名が記されておらず、当てずっぽうですが…)


今後も引き続き活動報告をしてまいります。








関連動画;自作トレーラーの関連動画はYouTubeにアップしてあります。宜しければご覧ください。
     https://www.youtube.com/watch?v=z-eC-Jokxhw&t=25s


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