番外編 今年の春節休暇に思うこと

今年は正式なカレンダーでは春節(農歴正月)は2/11の大晦日、2/12正月から2/17までの一週間で、去年とは異なり延長はないとのことです。

しかし、実態は新型コロナの影響で多くの企業では昨日2/2〜21の二十日間前後で休みになるようです。

実は一昨日、出荷のため新大久保の中国系物流会社に行ったのですが、中国の税関が2/2から休みで閉鎖されるとのことで暫くは通関出来なくなるとのことでした。

国家機関のはずの税関が何故国の方針に従わないのか…実はこれが中国の本質です。

中国共産党は中央集権国家を目指していますが、中国は未だその域には達していないのです。

実は、中国共産党の中央政府は中央集権化を進めていますが、地方や国営企業レベルでは「面従腹背」が基本なのでチャンスとあれば中央が決めた指示に従いません。

歴史的に見れば、2000年以降税収の増加に伴い中央政府の力が相対的に強まりました。

それ以前は多くの省政府は、中央政府の支持を殆ど無視して来ました。

何しろ広東省のように豊かな省はお金に物を言わせて、半独立的に運営されていた程です。

しかし、2000年代後半から中央政府の力が強まり、それに従って統制力が強化されて来ました。

これは国民レベルでも同様で、中央および地方政府が如何に規制しようとしても国民は全く聞く耳を持っていません。

「上に政策あれば、下に対策あり(上有政策下有对策)」と言われる所以です。

それぞれのレベルが常にチャンスを窺っており、折あらば抜け道を探してすり抜けようとします。

我々日本人は、この事実を良く理解してこの隣国と付き合うべきだと思います。

関連動画；自作トレーラーの関連動画はYouTubeにアップしてあります。宜しければご覧ください。
　　　　　https://www.youtube.com/watch?v=z-eC-Jokxhw&t=25s