先日、亡くなった従兄弟の
お骨上げのときのこと。
あまり、気持ちのいいものではないが
最近の斎場は、明るく綺麗なので
恐怖感があまりない。
斎場の人の説明で
親族は、骨を拾って骨壷にいれていった。
「もう、いいですか?
ほしいところありませんか?」
すると、まだ20代の息子さんがいった。
「あの・・。
左の薬指は、どれですか?」
「父は、いつも結婚指輪をしていたので
母のためにほしいんです」
従兄弟の愛妻ぶり、夫婦仲のよさは
御通夜でも、母からも聞いていた。
葬儀のナレーションでも、いっていたし
親族の団結の強さをみれば、家庭をどんなに
大切にしていたか、うかがえた。
息子さんによると、子供には厳しくて
優しいとはいえなかったそうだ。
それも、一家を愛するが故の厳しさ。
「生まれ変わっても、○○子とまた
一緒になりたい。」
といわれていた奥さん。
人柄がよさがにじみでた従兄弟の妻は
なんて、幸せな女性だろう。
おにいちゃん(従兄弟)は けっこう、ぶっきらぼうで、
私にも、憎たらしいことをいった。
しかし、遠方の私が、その場に居合わせた理由は
その遺族にして、「左の薬指の骨をもっていたい」と
言わしめた従兄弟の人柄なのだろう。
と納得した。
私と交わした指輪を
「あんなの、しませんよ~。
なんだったら、あげましょうか?」と
いわれた気持ち。
う~む・・・。
複雑。
私、「夫の薬指の骨、もっていたいです」って
いうかな?
この話を娘に、もう、2回もしてしまったらしい。
「また、するよ~」といっておいた。
感動するいいお話ではないか。
(横浜 バラクラガーデンでは、ダリアが綺麗だった)