最初に葛で固められた海草の小鉢がでてきた。
そして、連れ合いが注文した「サバ丼」
ジャジャジャ~ン!
私が注文した、松輪さば トロの炙り(夫のものより、高価。この際、がっつり食べるぞ!) ポン酢でいただく。アサリのお味噌汁も、お漬物の大根も美味しい!さすが三浦半島。
この食事にありつくまで、結構、時間がかかった。待つ間に説明を読んでいた。
サバを生で食べるのは、関西人くらいだが、その関西人をもうなられせるサバ。とのこと。
へえ~!
私は、関西人であり、父は、バッテラも〆サバも好きだった。
しかし、私は、絶対に食べられなかった。
それは、なんだか、生臭いのと、生の青い魚は、蕁麻疹がでるので
絶対に、火が入ったものでないと、怖くて・・。
よほど、フライか、塩焼きにしようか・・。と迷ったのだが
せっかく、ここまできたのだから!と、数量限定の炙りを食べることにした。
一人では、食べきれないので、夫にも、食べてもらった。
目の前の海から、水揚げしたて、さばきたてのサバのとろは、脂がのっていて
もちろん臭みもなく、くせもなく、ピカピカだった。
肉厚にきられた刺身を食べるときには、そのたびに心の中で「いただきます」とサバにいった。
レストランの前には、サバを丸ごと一匹うっているお店があって、気のいいおじさんがいた。
私が、魚をさばけるのだったら、買いたかったが、無理なのであきらめて、みやげ物の三浦半島で取れる海草をかった。
伊丹空港で、『焼き鯖寿司」を買うことがある。
それも、美味しいが、今日の鯖を食べてしまったからには、しばらく、どこの鯖でも納得しないだろうな・・。と思った。
福井の小浜から鯖街道があり、京都に通じている。
京都人や、大阪人は、自分のところでは鯖がとれないくせに、鯖をもってきて
加工して、食文化を築いてきた。
なんて、傲慢だったんだ。っておもった。
大阪で生まれ育ち、食道楽の父のおかげで、食べるものには、貪欲な私。
そして、環境の変化で、食文化についていけず、やせたり体調を崩した日々。
食べること、食べるものは、とても大事だとつくづくおもう。
最近は、産直というより、自分が産地にいってしまうことも・・。
産地で食べる、新鮮なものは、素材そのものの味だけで本当に美味しい。
魚が嫌いだったのだが、最近は、そうはいえないかも。