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土工事(陶芸教室)の帰り、久し振りにフランス料理を食しに。そのレストランは2階ありて商いておれば便利な機械なく、にくき階段を一段、一段上がらねばならぬ。足の悪き吾が輩にとって、いとう苦しみとなる。フランス料理を食したくあらばこの急なる階段を征服せねばならぬ。手すりをば頼りに一段また一段と上がりたればなんとも言えぬかほりただよう。何時ものやうに、カウンターに席とりて、吾が輩ベジタリアンなればそれにてコースを依頼するも、いと怪訝なる顔してマスターがえっと小さき声を発す。厨房よりコックが出で来て、お客さまどんなものが御希望で、と訪ね来たり。野菜55 ばかりでのデナーは難しくあるのだと、面舵一杯切って、テリーヌ、スープヅゥポアソン、鯛の香草焼きでオーダー。なかなか、黄色い本に載れそうにないで❗ラディッシヨンは5千円、帰りタクシーから降りて夜空を見上げると、雲に、街の灯りが写っていた。
寂しい夜が私をまるめていった。