
cuded
いつかは忘れたが、練馬のアパートに住んでいる頃、突然五島の親戚より、電話があった。
実は一番下の息子が家出したから、探して欲しいと。
日本のどこへいるのかわからないという。
探し出す確率から言えば1億2千万分の1
東京にいるとすれば1千200万分の1
こんな難しいことは無い。
だが偶然と言う言葉の中にどのくらいの確率が考えられるか一寸わからない
電話があった翌日、授業が昼からだったので、池袋の喫茶店に入って
コヒー飲んで、本を読んでいたら、みんはよかですか(水はいかがですか)と若い青年が
黒の制服にネクタイして、あああああああとびっくり、昨日電話で相談受けた、その青年だ
当然
その青年も私に気づいた。
私は何知らぬ顔して、東京にいつ来たのとか、偶然とはこのことかと、不思議におもった。
じや、また来ると言ってその喫茶店をでた。親から電話があったなどとは言わないで。
私は彼を裏切り、彼の親に電話した。
あと、どう言う結果になったかはわからない。
その後、その青年に会うこともなかった。
確率の事をこの場わいどのような式がができるのか暫くは考えていた。

cuded
A bird in hand is worth two in the bush.