釋超空のうた (もと電子回路技術者による独断的感想)

文系とは無縁の、独断と偏見による感想と連想と迷想!!

及び釋超空のうたとは無縁の無駄話

71. 『麦の花 ひそかなれども・・・』

2012-05-12 11:38:02 | 釋超空の短歌
『麦の花 ひそかなれども、目につきて咲きゐる暮れを 風のさびしさ』
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今年も初夏になった。私の部屋の窓から見える木々の葉も初(う)い初しく薫風に揺れている。

映画『麦秋』を思う。

かの老人も部屋の窓から新緑の景色を眺めているのだろうか。

『風のさびしさ』とは何だろう。

かの老人に、ふと訊いてみたい気がする。
しかし、かの老人は微笑して黙って新緑の木々を見つずけているだけだろう。