釋超空のうた (もと電子回路技術者による独断的感想)

文系とは無縁の、独断と偏見による感想と連想と迷想!!

及び釋超空のうたとは無縁の無駄話

80 『つくづくと町をくだれり・・・』

2013-03-08 15:06:39 | 釋超空の短歌
『つくづくと 町をくだれり。 朝闇の舗道の上の 白き紙屑』

***

まだ明けきらぬ朝
自分でも理由の分からぬ懐かしみを感じつつ
わたしは或る町を歩いていた

夢をみていたのだろうか、その町が何処なのか分からない
誰にも会わないし  聞こえるのは私の靴音だけ

とすると、ゆったりとした下り坂にきた
坂は ずっと向こうまで一直線にみえた

そのとき
わたしの心に、ふと、白い紙きれが舞っていた

そして

その紙きれは、わたしの心から出て
路の遠くへと飛びさり 消えていつた