『つくづくと 町をくだれり。 朝闇の舗道の上の 白き紙屑』
***
まだ明けきらぬ朝
自分でも理由の分からぬ懐かしみを感じつつ
わたしは或る町を歩いていた
夢をみていたのだろうか、その町が何処なのか分からない
誰にも会わないし 聞こえるのは私の靴音だけ
とすると、ゆったりとした下り坂にきた
坂は ずっと向こうまで一直線にみえた
そのとき
わたしの心に、ふと、白い紙きれが舞っていた
そして
その紙きれは、わたしの心から出て
路の遠くへと飛びさり 消えていつた
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まだ明けきらぬ朝
自分でも理由の分からぬ懐かしみを感じつつ
わたしは或る町を歩いていた
夢をみていたのだろうか、その町が何処なのか分からない
誰にも会わないし 聞こえるのは私の靴音だけ
とすると、ゆったりとした下り坂にきた
坂は ずっと向こうまで一直線にみえた
そのとき
わたしの心に、ふと、白い紙きれが舞っていた
そして
その紙きれは、わたしの心から出て
路の遠くへと飛びさり 消えていつた