一周生(いっしゅうき)1 2015-10-26 | 砂時計 夫が倒れてから一年が経った。 いつも通りの日曜の朝。 前日飲み過ぎて、お風呂を見送った夫は、朝起きるとすぐにシャワーに出向く。 廊下を歩く足取りが、なんだかおぼつかなく思えた。 「大丈夫?」と声をかけると 「だいじょうぶ、大丈夫。」 そして、お風呂に入るなり、がらがらがっしゃーん、と派手な音が聞こえた。 飛んでいくと、風呂場でしりもちをついている。 「どないしたん?大丈夫なん?」 意識はあるの . . . 本文を読む