ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

邂逅の旅

2014-09-29 | 砂時計
国土強靱化計画の一環ではないだろうが。 私の出た高校が、このたび全面取り壊しとなり、新しく建て替えられることになったらしい。 同級生で、母校の教師を務めている男子より同窓会に連絡が入り、仲の良かった友達と訪ねてみることになった。 合格発表を見に行ったピロティは、思いの外狭くて、中庭も、校庭も、記憶の中で広がっていた面積は、風船がしぼむように小さくなった。 ちょうど、小学校のブランコが、大人になっ . . . 本文を読む

親と子

2014-09-26 | 砂時計
自分のこどもに先立たれるということは、心臓をわしづかみにされるように苦しいことです と、ラジオで語りかけた蓮さま。 私の父が、母の介護をしてもう足掛け20年近くになる。 老々介護というものである。 よっぽど困ったときか、もう母が逝ってしまうんではないか、というときにしかヘルプを出してこない。 母との関係をうまく築けなかった私は、父に甘えてほとんど母のいる施設に足を向けることはない。 そんな冷たい . . . 本文を読む

古女房のニオイ

2014-09-18 | 砂時計
前作の朝ドラに触発され、始めたぬか床だったが・・ ほとんどご飯を食べない私たち夫婦の生活にはムリがあって、一度ダメにした。 それでも、外食したときに時折供されるおいしいぬか漬けを食べると、 また食べたくなって、こりもせずにせっせとぬか床を作った。 それをかき混ぜていて気づいたことがある。 「手のニオイ」である。 水で洗ったくらいでは、ぬかのニオイはとれはしない。 微香性ハンドソープの香りにも勝る。 . . . 本文を読む

海軍のカレー

2014-09-17 | 砂時計
今日は水曜日。 同僚のハヤシ海苔子女史のサラメシが食パンの日である。 彼女が入社して一年半 ずーーーーーっと、毎日、毎日、お母さんの握ったおにぎり2個だけを持ってくる。 たまーに、カレー嫌いの彼女が持ってくるのは前日の残りのハヤシライス。 そして、水曜日は、近所のスーパーの「特売」で買っているという大手製パンメーカーの食パン6枚切りの一枚と、 会社の冷蔵庫に買い置きしている, これまた近所のスーパ . . . 本文を読む

大人のねまき

2014-09-10 | 砂時計
この夏、ひとつの疑問が私の頭をとらえた。 「寝間着」である。 世の中の人は、いや、世の大人はいったいどんな格好で寝ているのか? 元同僚の節子さんは、若い頃、パジャマを着ていたら、ご主人に怒られたそうである。 こんな面倒なものを着て、と。 学生時代の友人のひとりは、ずーっと一糸まとわぬ姿で寝ている、というし。 この二人の話は、別格としても。 大型スーパーなどをのぞいてみても、買いたくなるような . . . 本文を読む