節子さんと、彼女の家のお嫁さんの好き嫌いが多い話から給食の話になった。
彼女は私より5歳上。
住んでいたところも全く違うので、給食の内容も違う。
彼女が給食で一番嫌いだったのは、チーズだったそうだ。
山の中の農家の出である彼女にとって、給食は夢のような食事だったそうだ。
母親を早くに亡くし、おばあちゃんの田舎料理で質素を旨として暮らしていた彼女には、給食で生まれて初めて食べるメニューも多かったらし . . . 本文を読む
日ごろ思っていること。
それは、料理のなかで一番難しいのは、簡単そうに思える「サラダ」なのではないか、ということ。
私にとってサラダというのは、洋食のメインの添え物、付け合せ、口直しという位置づけなのだが、案外美味しいサラダというのは難しい気がする。
多分、それは素材の野菜に問題があったり、それにかけるドレッシングに影響されるからなのだろう。
外で食べていて、サラダに手がかけられた店に出会うと、 . . . 本文を読む
髪を切った。
といっても、いままでセミロングぐらいの長さだったのを、ちょっとカットしてすそが肩にかかるか、かからないかぐらいのものなので大幅なイメチェンというわけではない。
ストレートパーマ以上にまっすぐな、直毛なので伸びてくるとけっこう重くて、鬱陶しい。
そこで問題となるのは、どんな髪型にするのか、ということ。
以前、会社の女の子が「高島礼子さんみたいにして!」とリクエストしたらしいが、できあが . . . 本文を読む
またも、忘れた。
今度は、家の鍵ほどの大物ではなくて、夫からの頼まれもの。
以前は、コーヒーを沸かしポットに入れて仕事場へ持って行ってたのだが、最近は緑茶がお気に入りらしい(らしい、というのは彼が自分で淹れているので私はノータッチ)。
で、そのお茶が品切れになっているので買ってきてくれ、と連絡があった。
ほい、ほい、と言いつつも忘れてはいけない、と手のひらにメモした。
前なら、こんな幼稚なことはし . . . 本文を読む
祖母は、働き者で優しいひとだった。
子沢山の貧しい家庭に育ち、長女である祖母が母親代わりになって弟や妹の面倒をみて家の仕事をしていたため、学校もろくすっぽ行けなかったらしい。
そんな祖母は、いつも白い割烹着を着て、朝早くから夜遅くまでよく働いた。
ホームドラマが好きで、なかでも京塚昌子さんの「肝っ玉かあさん」が一番好きだった。
世の中の細かなことや、難しいことは知らない祖母だったが、彼女の作る料理 . . . 本文を読む