聖なる夜にはそれなりに。

今宵はクリスマス。
サンタの存在も無縁となった我家である。
イブの昨夜は、世の中の動きにさからうかのように、色気のない「ふぐ鍋」と「関あじの刺身」。
何故故にそんなメニューとなったかといえば、今までネットショッピングとはまるっきり無縁だった夫が、ネットで頼んだ日本酒が届いたためである。
妻のあまりに容赦ないネット買いに触発されたのか、時代の波に抗しきれなくなったのかそれはわからないが、とにかく近くの酒屋では買えない日本酒を頼んだ。
「大辛口」とされる、その日本酒を味わうには、やっぱり「魚」でしょう。
ってことで、イブにも関わらず、おじんくさいメニューとあいなった。
私としても、日頃の自分のネットでの買い物があるだけに、文句も言えず、またわざわざ会社まで電話してきて
「絶対、刺身を買うてきてや！」と言う夫に、そこまで言うなら、との憐憫の情が湧いたこともある。
まぁ、普段から若者が好む食事が好きではない中３の息子であるので、ふぐと関あじなら何の文句もなく、バカバカ食していた。

さすがに今日は、それなりに世間一般の流儀でいかなくては！とパンにあうメニューに。

シャンパンはそうそうはお高くて買えないので、スッチーご推薦のリーズナブルでありながらシャンパンに勝るとも劣らないスペインの「カヴァ」を。
気分を盛り上げるために、クレームドカシスを入れて「キール・ロワイアル」
紫の濃い色合いが、カヴァと混じり合い、綺麗なローズに。
ちょうどシャンパンロゼといった感じ。
この一杯だけでも十分にクリスマスの華やかさが演出できる。
聖なる夜に乾杯！

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