最後の審判がおりて、息子の浪人生活2年目が始まった。
会社の節子さんが、ちょっとへこみ気味の私を気遣いながら、息子の状況を尋ねてくれた。
2浪目に入った旨を告げると
「ふーん、そっかー・・。残念やったけど、xx君にまだ親と一緒に暮らす分があったということやな。やし、xxさん(私)にまだ働く分があるというこっちゃ。」
と、慰めて(?)くれた。
「分(ぶに)」
方言なのか、節子さんが良く使う言葉である。
たとえば。
私たちの上司は、本当に仕事をまったくしない人である。
会社もそれをわかってはいるが、今までリストラ対象にもしないで、あっちに持っていったり、こっちに持ってきたり、と窓際ばかりを転々とさせている。
学歴があるわけでも、強いコネがあるわけでも、何か秀でた才があるわけでもない。
また、彼は誰におべっかを使うでもなく、社内の風を読むでもない。
会社に言われるままに、首を縦にだけ振って今にいたっている。
現在の部署では、誰の監視があるわけでもなく、ノルマの達成にやいやい言われることもなく、営業に回らなくても売り上げはじゃんじゃんあがっている。
会社の経費はそこそこ使い放題、会社に届けもせず休み放題である。
それでいながら、このご時世にあってもお給料は人並み以上にでている。
日中、ほとんど会社には在席しておらず、喫茶店かパチンコ屋か場外馬券場あたりを徘徊している。
社内は、アルバイトの節子さんと私の二人でほとんどまわしている状況。
そんな彼を見て、ひとこと。
「あれはxxさんの分やなぁ。」と節子さんがつぶやく。
よほど前世のひとが働き者で、彼がこの世で働かなくてもいいようになっているのか、それとも何か強い守護霊でもついているのか・・
要するに「分」なのだそう。。
節子さんが言うところの「分」というのは、ニュアンス的に食い扶持の「扶持」みたいなものであろうか。はたまた「分相応」の「分」からきているのか。
うちの息子の分は、食べる方で使い果たしてしまっているのだろうか。
政界でも、自分が座りたくて仕方のなかった椅子に、もう少しのところで座れそうになっていたのに、引き摺り下ろされそうになっているひとがいる。
それもその人に「分」がないということか。
そう考えれば、あきらめもつくのかもしれない。
どう抗ってみたところで、仕方が無い。
流れに身を任せ、ゆるゆる行くしかない。そういうことなのかな・・
会社の節子さんが、ちょっとへこみ気味の私を気遣いながら、息子の状況を尋ねてくれた。
2浪目に入った旨を告げると
「ふーん、そっかー・・。残念やったけど、xx君にまだ親と一緒に暮らす分があったということやな。やし、xxさん(私)にまだ働く分があるというこっちゃ。」
と、慰めて(?)くれた。
「分(ぶに)」
方言なのか、節子さんが良く使う言葉である。
たとえば。
私たちの上司は、本当に仕事をまったくしない人である。
会社もそれをわかってはいるが、今までリストラ対象にもしないで、あっちに持っていったり、こっちに持ってきたり、と窓際ばかりを転々とさせている。
学歴があるわけでも、強いコネがあるわけでも、何か秀でた才があるわけでもない。
また、彼は誰におべっかを使うでもなく、社内の風を読むでもない。
会社に言われるままに、首を縦にだけ振って今にいたっている。
現在の部署では、誰の監視があるわけでもなく、ノルマの達成にやいやい言われることもなく、営業に回らなくても売り上げはじゃんじゃんあがっている。
会社の経費はそこそこ使い放題、会社に届けもせず休み放題である。
それでいながら、このご時世にあってもお給料は人並み以上にでている。
日中、ほとんど会社には在席しておらず、喫茶店かパチンコ屋か場外馬券場あたりを徘徊している。
社内は、アルバイトの節子さんと私の二人でほとんどまわしている状況。
そんな彼を見て、ひとこと。
「あれはxxさんの分やなぁ。」と節子さんがつぶやく。
よほど前世のひとが働き者で、彼がこの世で働かなくてもいいようになっているのか、それとも何か強い守護霊でもついているのか・・
要するに「分」なのだそう。。
節子さんが言うところの「分」というのは、ニュアンス的に食い扶持の「扶持」みたいなものであろうか。はたまた「分相応」の「分」からきているのか。
うちの息子の分は、食べる方で使い果たしてしまっているのだろうか。
政界でも、自分が座りたくて仕方のなかった椅子に、もう少しのところで座れそうになっていたのに、引き摺り下ろされそうになっているひとがいる。
それもその人に「分」がないということか。
そう考えれば、あきらめもつくのかもしれない。
どう抗ってみたところで、仕方が無い。
流れに身を任せ、ゆるゆる行くしかない。そういうことなのかな・・
ストレートで政経ですか!!!素晴らしいですね!とってもうらやましいです。
私は、一人息子でありながら、まったく手元に置きたいわけでもなんでもないのに、節子さんが言うようにまだまだ出て行けない分なのでしょうか、居座り続けています
そもそも高校の「国立大学以外は大学じゃない」みたいな雰囲気に飲み込まれ、実力度外視でその「学校」に憧れ受験を試みた息子に、冷静になることを諭してやれなかった私たち夫婦の失敗でもありました。
x高イズムみたいな変なプライドも埋め込まれ
「AO入試や、スポーツ推薦、指定校推薦で授業料を稼ぐような私立は嫌や。」とか
「付属を持っているような私立は、オレの雰囲気には合わん。チャラ男やぱーぷーな女がいてるようなところは行きたくない。」とか、いちゃもんばかりをつけて、結局滑り止めになるようなところは受けず、こんな結果を招いてしまいました。
勝ち組母からは、
「そんなくだらないプライドなんか捨てるべきだわ。浪人させることの方がよっぽど恥ずかしいわ」とずばっと言われ・・へこみました。
世間を甘く見ていた息子も、さすがにここに来て夢と目標は違う、ということに気づいたのか来年は5教科9科目はすっぱり捨て、3教科に絞り込んでの身軽な受験を目指すことにしました。
2浪してnanahahaさんのような賢妻に巡り会えれば、彼の浪人生活も無駄ではなかったと笑って話せるようになりますよね!
それを期待して、精神的に追い詰めないようにだけは見守っていきたいと思っています。
次男君、きっと一皮むけて一回りも二回りも大きくなって帰って来られますよ。
楽しみですね!
来年のお正月は、やっぱり多田神社で勝ち運を祈願してこないと!って決意しました(笑)
悶々と悩んだこの3週間はめそめそしてたけど今日は母として及第かな
CITROENさんのお返事を読んで本当にそうだと思いました。息子ズがお世話になった高校はこの辺でだけで通用する「進学校」。先生たちは「今年は国公立に何人行けた」「京・阪・神で30人越えるか」などと国公立大へ行くことが「正義」であるかのように植え付け続けています。学年教師団が競い合う気配も強く感じました。そして、そんな学校のムードに洗脳され担任から過度に期待されていた次男も「AO入試や、スポーツ推薦、指定校推薦で授業料を稼ぐような私立は嫌」と息子さんと全く同じことを口にしていました。
今出川のD大(法)を受験に行った時も「受けに来てたやつがバカっぽかった」なんて幼稚なことを言うし、政経に決まってからも「でも私立やし・・・」と下を向いたりしていまだに国公立の呪縛にとりつかれたままでです。小学生の頃から「政治家になりたい」と性格からして最も向いてない夢を語っていた「風変わり」!?な子でしたけど変な劣等感やいびつなプライドの残骸を感じこの3週間ほど私の不安は募り続けたんです。
でも!明日からリセットnanaと夫との3人暮らしの当面の目標は「節約」☆しばらく受験と縁がないので来年のお正月は多田神社で息子さんの勝ち運ウナギ登りを一心に祈らせていただきます。今夜CITROENさんとお話?できてなんだか心がとっても落ち着きました。ありがとうございました。おやすみなさい。
息子君と、nanahahaさんご家族の新しい歴史が始まりましたね。
次男君のお話を伺っていて思ったのは、やはり根底に強い思いのある子は強い、ということ。
政治家になりたい。
素晴らしいじゃないですか。
うちの息子の場合、これといって何がしたいわけでも、何ができるわけでもなく、ただ漫然と雰囲気のある学校に行けば何か見つかるかも知れない。
そんな曖昧な気持ちで受験に臨んだわけですから、うかりっこありません。
スーパー賢い子なら別でしょうが、秦眞理子さんの歌じゃないけど、私の子なんですからそんなに出来るわけないんですよね。
昔、私の同級生に息子の高校出身のひとがいました。
その子のお母さんが、大学の入学式に際し
「あんな大学の入学式には恥ずかしくて行けない」と言ったことを聞いたとき
あの高校では、国立二期校でさえ大学とは見なされないのだ、とそのお母さんの傲慢さにあっけにとられたことがありました。
でも、実際息子が通うようになって、X高イズムみたいなものは親の私たちにも知らず知らずのうち浸透していたのだということにきづかされたのです。
今はもう、息子が進みたい道にちょっとでも近づけるための努力をし、その目標に到達できればいいかな、と思い始めています。
私もnanahahaさんとお話することで、自分の気持ちを整理して考えることができました。
ありがとうございました。
マルシェやコーヨーで賢いお買い物をして、倹約に励まないといけませんね。
うちも来年の受験料や入学金、その他諸々のために極貧生活に突入です。
布を買ったり、お菓子を焼いている場合じゃないですね。
もやしと、梅干し、めざし、納豆といった健康食材にGo!ですわ
ぶに、かあ。
今年一緒に役員をした人が、お身内の借金のかたに持ち家を売って引っ越さなければならなくなった、ということがありました。
その人、役員に当たるときも貧乏くじ的な役になっていたんで、前世で何かあったんだろうか、とか思ってしまいました。
そういう人智を越えた何かを思わないとやってられない時ってありますよね。
息子さん、残念でしたね。
私も人様が4年で卒業するところを5年で卒業した親のすねかじり野郎なんで、全然えらそうに言えた立場じゃござんせんが、
なーも勉強しなかったせいで落第した経験は、人生の中では大きな勉強だったと思ってます。
回り道した方が人間面白みも深みもできますもの。
…って、すねかじられる方はたまったもんじゃないですよね。お父さんお母さんごめんなさいごめんなさいほんますいませんでした。
我が家のでもしか学生、どうなることやら・・
自分の「分」を早く見極めて、しっかり歩いていってくれればええのですが。。
骨粗しょう症になってきているもろい骨しか持ち合わせていない私のすねをこれ以上かじらんといてくれー!(爆)
それにしても、その貧乏くじを引き続けている方、すごいですね!
節子さんも真っ青の苦労道です。
ほんま、人智を超えた何かの仕業と思わずにはおれないでしょうね。
どうか、いつか幸せがやってきますように