ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

子の背中、母親知らず

2005-11-17 | 砂時計
「この子は、舅姑の世話、夫の世話に明け暮れてきた私の背中をみて育った子ですので、
どこに出しても恥ずかしくない娘なんですよ。」
と言ったのは、節子さんのお嫁さん2号のお母さんである。
息子さんの引越しの手伝いに行って、そういう風にむこうのお母さんから言い渡されたのだそうだ。
その目の前で、息子さんが“自分で洗濯した”洗濯物を、お嫁さん2号がくっちゃくちゃのままハンガーに干していたそうだ。
「洗濯物をばさばさっとさばいて、しわを伸ばして干すことも知らない娘が、どこにだしても恥ずかしくない娘さんなんですか?」という言葉を飲み込んだ節子さん。
お料理もしたことがないらしくて、お弁当は社会人になってもずっとお母さんまかせだったそうだ。結婚が決まってから、お料理学校に通っているそうだ。

その話を聞いて、そんなものなのだと思った私。
親は、やはりいつまでもどこまでも親ばかなのだ。
私の親にしたって、夫に
「xxxは、よぅ働く子やろ?私はおかげでずいぶん助かってんよ。」とのたもうた。
すると夫
「え?そうですか?よう、昼寝してまっせ。僕が何度食器を片付けたことか。」と正直に答えると
母「へぇ!それは、それは。きっと○○ちゃん(夫)に似てきたんやわ~。夫婦は似てくるって言うから。」と言われた。
失礼なおばはんや!と夫はぷんぷん怒っていた。(笑)
が。
姑にしても、自分の息子はずっとオクテで、おぼこい子どもだったと今も信じている。
姑「あの子は、なんも知らん子やったのに、高校のときの友達がいろいろと悪いこと教えやってんで。よその子は、皆兄弟がおってマセてるからなぁ。」と。
とんでもない!アンタの息子は小学校6年生で、すでに頭ではすべて知っていたし、二十歳までにはすべてのことは経験済みだったそうですよ、とは言えなかった。
子どもに対する幻想をいまさら壊すのもかわいそうに思えたので。

母親というのは、どこかで自分のこどもに対する評価が甘く、どこか幻想を抱いているものなのだと思う。
その点、父親のほうがもう少し冷静に子どもを見ている気がする。
うちの父にしても、私のことを
「あれは、料理の味は確かやけど、手が遅いやろう」と夫に言ったそうだ。
主人の父親も、息子が高校時代に色気づいて勉強から遠ざかってしまったことをしっかり見抜いていた。

私はどうだろう?
幻想を抱くほどに息子のことをちゃんと見てはいない気がする。
自分が遊ぶことに忙しすぎて(爆)。

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3 コメント

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ほんとほんと (Roco)
2005-11-17 22:32:11
うちの母、自分の信じる宗教の講師みたいなことやって、講演したりしてるんだけどさ。

そこで、私の自慢をあれこれしているらしいよ。

それが、高校のときの話とかでさ。

一体いくつの娘がいるのかしら、ってきっと聴衆はフシギに思っていると思う。



けどCITROENさんも、案外息子君に嫁が来たりしたら、

案外色々目についちゃうんじゃない~?

けどお互いに、そのときが来ても、子離れしていたいよね。
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予備軍かも・・・ (アプリコット)
2005-11-18 07:27:35
わが子に抱く幻想・・・私は娘に対してはそうではないけれど、息子に対してはまだ幼いこともあって、理想も兼ねて色々幻想を抱いているような部分があるように思います。

将来予備軍かな
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気をつけないと (CITROEN)
2005-11-18 19:59:35
ほんとにね~、年取るとはるか昔のことしか記憶にのこらなくなるから。

Rocoさんママも、きっとお兄さんのこととか、Rocoさんのこととかいいところしか記憶に残ってないんだと思う。

だから母親は子育てができるんだとも思うけど。



やだな、お嫁さんの欠点とか目に付いて困るような姑になったら。

そのためにも、幾久しゅうお友達でいてね、Rocoさん。

子供にしか目の向いていない親だと、きっと嫁いびりとかしそうだもん。



アプリコットさん!

ふふ、二人目のお子が男の子っていうパターンは非常に危険なんですよね。かわいくって仕方がないらしいから。

顔がよかったり、頭がよかったりするとそういう思い入れに加速がつくみたいだし。

新婚旅行とかにもくっついていかないためにも、是非、私たちばばーずのお仲間に(笑)!

歳をとっても楽しみのある人は、きっとそんなに子供にのめりこまないで、比較的冷静にみつめられるかも。
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