歳末のお買い物

年末に向けて、というわけでもないのだが掃除機を買った。
「スチーム・クリーナー」である。

我が家とスチームクリーナーの出会いは、7年前にさかのぼる。
折込チラシで見つけた
「1時間2000円で、気になるところをお掃除します。」
というキャッチフレーズのクリーニングサービスがきっかけだった。
結局は、20万もするイタリア製のスチームクリーナーの押し売り業者だった。
だが、ふだんの掃除は苦手だが、家の耳掃除は大好きな私を魅了するには十分だった。
洗車場にある高圧洗浄機プラス高温スチームのような掃除機で、台所の油汚れも、お風呂の黒かびもどんどん落ちる。
フローリングの床についた汚れも一気に落とす。
ローンを組んででも買いたくなるようなシロモノだったのだが、夫の
「まあ、もうちょっと考えてからでもええんちゃう？」という一言でようやくふみとどまった。
結果、その20万のクリーナーは買わなかったが、ホームセンターでバーゲンに出ていたハンディタイプのスチームクリーナーを3000円ほどで購入した。
最初は面白くて、シュッシュシュッシュとあちこち使っていたが、そのうちさすが台湾製。
スイッチが入らなくなって壊れてしまった。

まぁ、なければないで困るものでもなし、とない生活が続いた。
そして、今年。
エアコンの掃除に、なぜだか急に燃えた夫が、噴出し口の汚れに気づいた。
泡式のエアコンクリーナーなどを試してみるが、イマイチすっきり感がない。
で、このクリーナーの購入にいたったのだ。
カスタマーレビューとしては・・・
さすがにドイツ製だけあって、無駄な装備は一切なく、スチームも前の台湾製とは比べ物にならないほどの細かさである。
水の容量も多いので、一回の掃除が出来る時間は長い。
難点は、かさ高いこと、水の出し入れがスムーズとは言いがたいこと、スチームの水蒸気で曇ってしまい、果たして汚れの部分にスチームが当たっているのかどうなのかがわかりにくいこと、などが挙げられる。
まあまあ、概ね期待通りの働きである。
だが、夫の期待したエアコンのドレンホースからの黒い水は出てこなかったし、噴出し口のローラーについた黒いカビとも埃ともわからない汚れは、すっきりとは取れていなかった。
何年もの間積み重ねた埃の年輪は、何年もかけて取るしかないのかもしれない。


この掃除機と、kakosaさんに教えていただいてから大ファンになったおそばが同時に届いた。
宅急便のお兄さんが
「よくご利用いただいてありがとうございます！
それにしても年末対策は万全ですね。」と笑っていたそうな。
たしかに。
あとは年賀状の作成だけが残っているのみ。