ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

ドラマニア

2007-03-16 | 砂時計
最近は、自分が歳をとってしまって、若いタレントさんや俳優さんの演技が直視するのが痛すぎて見ないことが多い。
朝の連続ドラマも、ただつけているだけのシリーズもあれば、前回の「純情きらり」や、今回の「芋たこなんきん」のように、がぶりよつで見るシリーズもある。

ドラマで重要なのは、もちろん主役、脇役を問わず番組を構成する俳優陣であり、根幹をなすストーリー。
だが、それに負けず劣らず気になるのが道具類だ。
今回の朝ドラで、昔懐かしい小道具が顔をだす。
私が小学生のころに家にあった、こけしがついた孫の手や、学校に持って行ってたサブバッグ、赤い色のガスストーブや、田舎の祖父の家にあったトイレの手水いれ、etc,etc・・・。
それだけに、いかにも、という部分が見えたりするとげんなりすることも。
たとえば、カーテンにたたみじわがそのままになっているのが見えるとか、役者さんが寝るシーンなのに、口紅もアイラインもついたままとか、パジャマのアイロン線やたたみじわがはっきりくっきりしているさまとかは、結構気になる。
高視聴率を続けて、明日クライマックスを迎える「華麗なる一族」は、原作の大ファンだっただけに配役が納得できずに見ていない。
だが、番宣でちらちら見ると、物語の根幹をなす鉄平の祖父の肖像画があまりにお粗末だ。
若いきれいなキムタクを老けさせた顔を想像して描いたのだから仕方がないのかもしれないが、女優の着物や調度品にお金をかけるくらいなら、もっとそれらしい画を描いてくれる画家を探せばよかったのに。
と、町の講釈オバサンは言いたくなるのだ。

そういえば、話はかわるが。
夫が行きつけのトラッドショップのお兄さんが言っていた。
朝ドラで国村隼さんが着ているスウィングトップは、マクレガーのものなんですよ、と。
それは衣装さんのセレクトなのか、国村さんの趣味なのか。
団塊の世代の服の趣味はけっこう頑固だからなぁ。

ドラマは虚構の世界。
それだけにいかに現実の世界とシンクロできるかが大きな鍵となる。
どんな小さな道具やシーンであっても、丁寧に扱ってほしいとドラマニアは思うのだ。

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