ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

おい惚れる

2005-10-20 | 砂時計
このところ、我が家の中で流行っている言葉。
「老いぼれたな。」である。

今朝の私。
昨日自転車の鍵を取り忘れた、とばかり思い込んでいて自転車置き場に行ってからそうではなかったことに気が付いた。
しかし、昨日キーボックスに家の鍵を戻した時に、手には自転車の鍵はなかったはずだ。
だとすれば・・と急いでエレベーターに飛び乗り、とりあえず昨日と同じトートバッグの中をのぞきこむ。
あった!
大慌てで、エレベーターのボタンを押すが、もうエレベーターは登り始めている。パニックになってあたり構わずボタンを押す。冷静になって考えれば、一番下の階を押して、そこから階段でおりればいいだけのこと。
階段で降りると、自転車置き場に行くには遠回りしなければいけない。こんなときオートロックのマンションってほんとに不便だ、とぶつぶつ思いながら駆け足。
遅刻寸前に会社に滑り込み思う。
「老いぼれたな・・・。」

お昼に。
夫が自分が覚えているうちに、と用件を電話で連絡してきた。
「お互い、物忘れがひどいからな。」と、一言。

夜。
食事をしながら、ぽとりと夫がお豆腐をこぼした。
私の視線を感じたのか
「老いぼれたな。」と一言。
二人とも目が笑っている。

そう、50も近づくと本当に生活の端々に衰えを感じさせる事が多くなる。
白髪がないのが自慢だった私の髪にも、ちらほらと奥のほうに白いものが見え隠れし始めた。夫は、地肌が部分的に透けて見え始めている。
目の衰えは、近視である私も、両眼とも1,5の夫にも等しく訪れている。
体型の崩れもしかり。
皮膚の老化もしかり。
仕方がないのだ。半世紀近く生きてきているのだ。
あちこちとガタがきて当然。
我愛車だって、なんか液漏れしていて「ハルンケア(中高年の男性用尿漏れ予防薬?みたいなもの)が必要やな。」と言いながらも乗っている。

老いぼれといえば、なんだかくたびれて聞こえるが「老い惚れる」といえば、ちょっと楽しそう?って思えてくるのだけど、それって強がりにしか聞こえないのかしら?

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