ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

ポジティブシンキングで行こう。

2009-05-01 | 砂時計
普通なら、私ってほんとにツイてない。
と、なるわけだが。
昔の私なら、きっとそう思っていた。
ああ、もう嫌だ、死んでしまいたい。
こんなについていないなんて、きっと何か悪いモノに取り憑かれているのかも、家相が悪いんだろうか、お墓の何かが悪さしているんだろうか、名前の画数が悪いから?それとも、親不孝ばかりしているからバチがあたったんだろうか?
などなど、底知れず不幸思考の谷底めがけてダイブするタイプの人間だった。

だが、最近はそうではない。
それは、たぶん、夫の考え方にかなり影響されているからなのだと思う。
いや、夫を生み出した姑に影響を受けているかもしれない。

夫の母である、姑はかなーりポジティブシンキングなひとである。
聞いた話では、昔、労使間交渉がこじれたとき、労組の代表が管理者側の舅に詰め寄るために家に押しかけてきたことがあるらしい。
神経の細い舅は、すっかり参ってしまい胃潰瘍になったりしたらしいが、そんなときでも姑はけろっとして
「ほっといたらええやん。自分らがしんどくなるか飽きたら帰りやるわ。
気にせんこっちゃ。」
とこともなげに涼しい顔をして家を出入りしていたらしい。
今年、孫である息子が落ちたときでも
「ふーん、残念やったなぁ。また、受験勉強をせなあかんのはかわいそうやなぁ。ほんでも、こんな時代やから、一年ずれることで就職の時助かるってこともあるかもしれへんで。
そやし、xxちゃんは早生まれなんやから、同じ年に生まれた子が一浪したんと同じことやと思ってたらええねん。
気にせんときや。」
と、さらりと流してくれた。
これが人によれば、理数系が悪いのは自分の息子(夫)に似ないで、頭の悪い嫁(私)の血を受け継いだからだ、とか、母親(私)が働きに出てしっかりと見てやらないからこんなことになったのだ、とか理不尽な攻め方を嫁の私にするかもしれない。
だが結婚してから一度たりとも、私は姑からイジワルをされたり底意地の悪い嫌みを言われたことはない。
自分は苦労してきたひとだが、いつも自然体で力が入っていない。
ふんわりした大阪弁で、まるーくかるーく前向きな発言をする。
そんな姑に私は何度も救われてきたように思う。

だから、今回のことにしても姑風に考えるなら

たまたまあの日肌寒くて、しっかりしたチノクロスのコートを着ていたことや、パンツをはいていたこと、さらには最近太り気味でまったり脂肪がついていたことが幸いして、擦過傷もなく打撲で済んだのだ。
さらには相手の人もあて逃げなどすることなく、仕事を無くしたばかりでありながらも保険に入っていてくれたおかげで、私は安心して治療に通える。
近くには水路もあり、下手をすればその水路に落ちて首の骨や頭の骨を折っていてもおかしくはない状況だったのに、それも免れている。
折しもゴールデンウィークにはいり、仕事も休みやすい状況にもあった。
そんなあらゆる状況が、事故という不幸な出来事ではあっても軽い不幸で済んだ。
私ってなんてラッキー♪

そう、すべてはポジティブシンキング。
そう思うことで、新しい一歩が踏み出せる気がするから。


最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めまして。 (chikako)
2009-05-01 22:17:46
いつも楽しく読ませていただいています。
いろんなお話をとても上手に楽しく文章にされていて、読んだ後自分だったら?と考えたり、こんな話を読んだよ~。と旦那や娘との話題にのぼったり、とてもいい刺激を受けています。
今回は不幸中の幸いということで大事に至らなくて本当によかったですね。そしていつも思うのですが、citroenさんの旦那さまやお姑さん、息子さんに対する気持ちを読むと、とっても清々しいいい気分になります。私が自分の旦那やお姑さんに対して感じる気持ちと似ているのですが、こういう気持ちって言う相手によってはおのろけ?とか思われそうでうまく話せなかったりするんですよね。それが素直に気持ちいい文章で書かれていて読んでいてうれしいです。これからもブログ楽しみにしています。


返信する
Unknown (kakosa)
2009-05-01 22:50:36
なんたる偶然。
私は今日救急車に乗ってきました。
(あぽんこ母の付き添いでした。すぐに帰れたのでご心配には及びませーん♪)

今帰宅し、つつつ疲れた~・・とパソコンをひらいて
一発目に拝見した前記事に目玉飛び出ちゃいましたよぅー。
初めてのことでさぞご不安だったでしょうが
大事に至らず本当に良かったですね!

突然の事故でも病気でも、そうなった時にあらためて日ごろの健康に感謝することができ、人様の親切な気持ちに触れて尚、有難みが身にしみます。
不幸中の幸い。
CITROENさんもきっと守られています。
どうかお大事にして下さいね。

それにしてもお姑さんの考え方は素ん晴らしい!
ネガティブになりがちな私は見習わせていただきますっ。


返信する
受け止め方で (マーブリ)
2009-05-02 13:57:45
CITROENさん、事故の記事を読んでびっくりしました。
本当に大事に至らなくて…良かったです。
くれぐれもお大事にお過ごしくださいね。

お姑さんの発言、とても気持ちが良いですね。同じ出来事でも受け止め方ひとつでまるで変わってきますものね。

私もどちらかというと楽天的な方だと思うのですが、このところ悩むこともあったりして、結局周りを変えようとするのではなく自分自身の心持を整えることが大事なんだ…と感じていました。ですので、今回の記事がなんだか胸にしみましたよ。

返信する
chikakoさん (CITROEN)
2009-05-02 22:19:31
初めまして♪

自分でブログを書き込みながら、自分のはき出した毒に当たることもしばしばな私なので、もう、いい加減、ブログなんてやめてしまおうかな、と思ったりしていました。
なので、そういう風に読んでくださっている方がいることを知って、とてもありがたかったです。
人によっては、
「このひと、ばっかじゃないの?こんなに自分の私生活を公開したりして。」とか
「ありえなーい!いい年して自分のダンナやお姑さんのこと、そんな風におもってるなんて。」
とかって思って読んでいたりするのかな、とか考えなくはないのですよ。
でも、私は実際そう感じて、そう思っているから仕方がないのですよね。
chikakoさんのように感じていただいている方もいるってこと、本当に嬉しかったです。
また、何か共感できることがあれば書き込みしていただけるとありがたいです!是非!!!

返信する
kakosaさん (CITROEN)
2009-05-02 22:27:23
うわー!あぽんこさんに付き添って救急車に!
大丈夫でした?
アルファでも酔ってしまうkakosaさん、あの揺れはかなりのものではなかったですか?
私は車酔いは強いのですが、寝かされた状況でのあの揺れはきつかったですよ~。

ほんと、思い上がった人間には、時折こういうパンチをくらったほうがいいのかもしれませんね。
周りの当たり前なことに、すんごく感謝しますもん。
ありがたや~、ありがたや~。
身体が完璧に復帰したら、ヨガやヒーリングにも積極的に取り組んで、ゆったりした気持ちで暮らしたいなって思いました。

うちのお姑さん、ほんま、おもろいです。
言い方はほんわか~としているのですが、あとで考えたらずけっと本質をついてたりすることもあったりで。
私みたいに真っ向勝負ででないところが、賢いし人間がでかいな、って感じるところなんですよね。
見習わねば、です。
返信する
マーブリさん (CITROEN)
2009-05-02 22:35:40
びっくりさせたみたいで、ごめんなさいね。
とにかく軽い怪我だったのでご心配におよびません。ありがとう、です。

ほんと、言い方一つ、受け止め方一つで良いようにも悪いようにも変わるモノなんだ、と思います。
私なんかは、根はないけれど言い方がきつすぎるというかストレートすぎて、相手の反感をかうことが多いのですが、義母は違うのですよね。
ふんわり、まったりしているので、意味として同じ事を言っても受け止められ方が私とは全く違ってくるのです。
そういうのって人間としての幅なのかもしれないな、って思ったり。

マーブリさんも、違う方向から見てみれば、新たな道が開けるかも、ですよ。
返信する

コメントを投稿