カード社会の脆弱さ

アメリカのクレジットカード会社で顧客データ－が流出した。
日本でも被害報告が出されている。
カード社会ならではの事故ともいえる今回の事件。
パソコンで全てが管理され、流通するいまの時代、起こって当然の事件ともいえる。

我家は、普段の生活でクレジットカードを使用することは殆どない。
ネットでの買い物は、私がする布や、付属品の現金買いがほとんどであるし、地元での買い物もキャッシュで済ませる。
以前、DINKSライフをエンジョイしていたころは、そうではなかった。
欲しい！と思えば後先考えずに、カードでお買い物。金額がはるものは、ボーナス一括払い。
ひどい時には、夏のボーナスをもらったばかりで、もう、冬のボーナス一括の買い物をしようか、と悩んだこともあった。
カードで買い物をすれば、ポイントも貯まり、また次の消費活動の軍資金ともなる。そんな、愚かな散財の果て、子どもが生まれ、堅実な家庭生活を余儀なくされると、おのずとカード払いの生活からも遠ざかった。たま～に、夫が飲み会で終電がなくなり、大阪から神戸までタクシーで午前様、という大胆な行動でカードを使う以外、本当に使わなかった。
そんな生活に慣れてしまうと、今度はカードを持つことが煩わしく感じられてきた。
年間のカード維持費がかからないものもあれば、使っても使わなくても２０００円もとられるデパート系カードもある。
普段使わないのに持ち歩くと、落す可能性もなきにしもあらずである。
いったん落すと、その処理も面倒である。カードの番号はきちんと控えておいて、即座に警察とクレジット会社に連絡せねばならない。また再発行にかける手間も必要となる。
だからクレジットカードは、普段持ち歩かないようにしている私だ。
舅が亡くなったあと、次から次へと出てくるクレジットカードに姑が辟易としていた。
そんなこともあるので、なるべく色々なお店でのカード発行に関しても、クレジット機能は付けないようにしていた。
なのに。
先日、夫が大型ショッピングセンターのポイントカードが割れたので、住所変更のこともあるし、作り替えることになった。
私が買い物をしている間に、サービスカウンターで夫だけが再発行の手続きに出向いた。
買い物を終えた私が、サービスカウンターに見に行くと夫がなにやら書類を色々書かされている。
何かと思えば、クレジット機能付きのポイントカードへの切り替え申請書類だった。
何故、そんなものを書かされているのかと尋ねれば、いまはもう新規発行の場合クレジット機能付きじゃないと発行できないと言われた、という。
そんなあほな！
ぷちっとキレた私は、即刻担当者を問い詰める。
すると渋々、本来のポイント加算だけのクレジット機能なしのものの再発行をしてくれた。
まったくもう！
こういう点において、トロい夫にもいらいらしたが、なにより何でもクレジットカードに切り替えさせようとする店の姿勢に腹がたった。
カードは、現金がすぐに動かない分、気楽に買い物をしてしまう恐さがある。
もちろん、自分の中できちんと使った金額を把握し、カードの利点を十分に活かして使うのならこれほど便利なものはないが、私達夫婦のように、どんぶり勘定でアバウトに済ます人間は要注意だ。

今回の事件は、改めてカードに対しての姿勢を正してくれるものとなった。
無駄なカードは持たず、持っているカードの管理はきっちりと。
自分のデーターは、自分で守りきれるものではないのだから。