ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

意味深な会話

2005-04-09 | 砂時計
ショッピングセンターのトイレで耳にした会話。

今日のお昼、買い物途中で入ったトイレでこんな会話を耳にした。
私が入ったトイレの隣は、ベビーチェア付きの親子トイレである。
声や喋り方から察するに3~4歳くらいの男の子だと思われる。
子「うぇ~ん、いたいよ~、いたいよ~。」
母「大丈夫?、シュンくん。お水で冷やそうか?大丈夫?恐かったね、痛かったね。」
子「うん。シュンいたかったよ。まだ、いたい。うぇ~ん」
トイレに入るなり交わされた会話である。
あまりに大きな声で会話しているので、おのずと聞こえてしまう。
ここまでの会話だと、「ああ、どこかでころんでしまったのかな?」で済ませられる話だ。
が、この先が恐かった。
母(泣き声で)「ごめんね、シュンくん。ママ、もうしないから。ごめんね、ごめんね。
いたかったよね。こわかったよね。ママ、ばかだね。ごめんね、ごめんね、もう、しないから。うぇ~ん」
子「うん。しゅん、とってもこわかったよ。いたかったよ。うぇ~ん。」
え?ええ?ええーっ?
なんなの?この会話は?
瞬時に私の頭に浮かんだ言葉は「虐待」。
なの?
トイレを済ませたので、そのままそこでその親子の会話を盗み聞きするわけにもいかず、そそくさとでてきた。
釈然とせず、もんもんと今の会話を解釈しようとするが、何度考えてもシチュエーションは「虐待」。

イントネーションがこのあたりの親子のものとは違っていた。
転勤族の人なのかもしれない。
知り合いのいない見知らぬ街で、昼間親子二人だけの生活に煮詰まってしまっていたのだろうか、それとも育児ノイローゼ?
あれやこれやと、一人で勝手に妄想たくましく考えながら帰途についた。

私も、そんな時期あったよね、なんて思いつつ。
さすがに子どもに手をあげることはなかったが、そのころ親しくなった人は、年子の子どもを抱えていらだっていた。何度も何度も子どもにあたり、娘の太ももが真っ赤になるほど叩いたことがある、と言っていた。だけど、自分の同級生は、自分の作品を仕上げるため(その人は芸大卒)に、乳飲み子に睡眠薬を飲ませたことがあると言っていた。そんな同級生よりは、自分の方がマシでしょ?といわんばかりに。

今日のママは、自分も泣いていた。
もし、彼女が虐待したとしても、救いがあるのかもしれない。

子育てが大変な時代なんだな…。

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