ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

ものの声

2016-02-19 | 砂時計
先日、よしもとばななさんの「サーカスナイト」を読んだ。
ほとんど彼女の作品を知らずにきた私だが、何年か前に雑誌ミセスに連載されていたエッセイを読んでから
すっかりファンになってしまい、図書館で見つけては読んでいる。
この作品も、新着図書の棚で見つけていそいそと借りてきた本である。

さて、この本の主人公さやかは、不思議な力を持っていて、
ものの声が聞こえる。
ものの声、といえば。
夫も、買い物に出かけて、ものに呼び止められることがあるようだ。
それは、肉や魚であったり、果物であったり野菜であったり。
大病を経験して以来、野菜を心して摂るようにしているが、それまでは野菜嫌いだった夫。
それでも、スーパーの野菜の棚の前を通り過ぎるとき、ふと呼び止められることがあるのだという。

「わたしよ、わたし。
 ここよ、ここ。
 わたしを買ってたべてごらん」
という風に。
そうやって買ってきた野菜は、不思議においしい。
別に有機農法にこだわったものでも、無農薬のものでなくとも、である。

普段、霊感めいたものはほとんどない夫だが、生来の食いしん坊の血が食べ物たちの声をきくのか・・
私の勘と合わせて、占いの館でもできないものかしらん・・

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