ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

ためらいの季節

2006-07-15 | 砂時計
バーゲンの季節がやってきた。
年々早くなってきてはいるが、やはり8月に入る前のこの時期が一番の山場だろう。
自分が洋裁をかじりはじめてから、バーゲンに関しては熱意が入らなくなってきている。
それと、自分に似合うものがわからなくなってきていることもある。
年齢的に言えば、中年の山場といったところだから、昔で言えば「オバサン」くさい格好をすればいいのだろう。
だが、なんとなくそういう格好をするのには抵抗がある。
自分のなかで、そういう格好をしはじめたら本物の「オバサン」になってしまいそうな気がするのと、自分を客観的に見ることができなくなっていて、いつまでもそこそこ若い気分でいて、そんな格好は似合わない、と決め込んでいることもあるからだ。
自分の顔は、ずーーっと見ているから、自分が老け込んだなんてことに気づかないのだと思う。
だが、さすがに10年ほど前に作ったジャンスカは、出来上がった瞬間、試着してみてあまりに顔とパターンにギャップがありすぎて知り合いの娘さんにもらっていただいたことがある。

果たして、自分がどんな服を着ればいいのか。
そんなことをつらつら考えながら、あちこちのお店のバーゲンのワゴンやハンガーをみる。
あ、このブラウスの布、確かあの布やさんで出ていた布だよね。
えーーっ!こんなに手の込んだピンタックやレースを使っている麻100%がこのお値段?
と、驚愕するような衝撃の現実をまざまざと突きつけられると、拙い趣味のソーイングが
一気に色あせ、バラバラバラと壊れ始める。
単に布が好きなだけじゃ、どうしようもないのだと気づかされる。
どうしよう。あの、買いためた布の山。

たぶん、この現実を突きつけられるのが嫌だからバーゲン会場をのぞかなかったのかもしれない。

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4 コメント

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ジレンマ (アプリコット)
2006-07-16 11:43:48
私もこの時期、在庫の布と自分の腕、既製服のセール価格を見るにつけ、微妙に揺れ動きます。



好きで作ることを楽しめばそれでOKと言い切れれば良いのですが、いかんせん腕が…(爆)

当分子供の服しか縫うまいと決めたものの、それさえままならない日常を送っています。



カットソーを買うときは自分ではできそうもないデザインのものや、スパンコールやビーズ、刺繍があしらってあるものなら「買おうかな?」と思えるので購入します。

結果、少し高めのセール品を買う結果になってしまいバーゲン効果も半減!?

最近布を買っていません。買えません。
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やはり (CITROEN)
2006-07-16 20:01:28
アプリコットさんでもそうですか。

ロックミシンがない私は、カットソー自体が普通のミシンでは無理なのではないか、と手をこまねいています。

それと、パンツはムツカシそうでやっぱり買ってしまいますしね。

子供服も、弟のところのこども達なので、あんまり趣味の押し付けもよくないかなぁ、と思うとやみくもには縫えないし。



アプリコットさんのお住まいのところであれば、一歩玄関を出ただけでわんさかショップがあるわけで、ことさら自分で縫う必要などないかもしれませんしね。

ほんと、ジレンマに陥りますね、この季節は。。

既製品と見まごうばかりのモノを縫えるだけの腕があれば、なんら問題はないのかもしれませんが。それも限界がある気がします。
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同感 (tee)
2006-07-16 22:57:03
ああ~私も同様です。

自分に似合うものがわからない!(「好き」と「似合う」は違う、ということまではわかるのですがね~)



パターンを買っても自分用に補正したりするのに時間がかかってしまうので、どんどんやる気がなくなってしまったり。

最近、布を買うことも減りましたが、服を作ることも減ってきているような気がします。

(で、結局、在庫布は減りません・・・笑)

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え! (CITROEN)
2006-07-17 10:23:25
teeさん、おはようございます!!

うっそー!!

って思っちゃいましたよ。

teeさんぐらい縫えるなら、そんな悩みはないのじゃないか、って。

だいたい、既成のパターンを自分の体型に合わせて補正する、ってことができることがすばらしい

それこそ、ホームソーイングの醍醐味ともいえるべきことだとわかっちゃいるんですがそれがなかなかできません。

窮屈なまま着ている服がいかに多いか!



似合う服と、好きな服、このギャップは年齢を重ねるに連れて大きくなる気がしませんか?

素直に顔や身体の変化を受け入れ、無理のない形でそれに合う服を探すしかないのでしょうね。
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