ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

肝だめし

2007-07-09 | まんまみぃや
フランス料理の材料を輸入する会社に勤めていた。
ジャム、製菓材料、マスタード、ヴィネガーは言うに及ばずグルメ垂涎の的であるフォアグラ、トリュフ、キャビアといった高級食材も扱っていた。
20代の私には、「フランス料理」というだけで高級感いっぱい、憧れいっぱいの料理であり、世界であった。
若い薄給のOLが、普通ならば食べられないような一流シェフの手による料理を何度もいただけた。
学生の頃から耳学問だけはしていた私は「世界三大珍味」がいかなる味なのか興味津々だった。

だが。
どんな有名シェフが作ってくださっても、私はそれらの食材が美味しい!と思えることはなかったのだ。
たぶん、私が貧乏舌だっただけのことだろう。
フォアグラを食べるくらいなら、アンコウの肝、トリュフを食べるなら松茸、キャビアを食べるなら明太子の方がずっと美味しいよ、と思ってしまった。
かくして、隔月に行われるお食事会は、私にとって苦痛以外の何者でもなくなってしまったのだった。

で、肝。つまり、レバーである。
小さい頃からレバー料理は大大大大だいっきらいだった私が、このレバー料理に出会ってからは貧血回復に向けた努力が出来るようになったのだ。
(材料)鶏のレバー(当然のことながらできるだけ色の綺麗な新しいもの)
    国産ニンニク、ウスターソース、あれば赤ワインもしくは料理酒
(下処理)レバーは、一口大に切って牛乳につけ込む(臭み消し)
(作り方)ニンニクはすり下ろして、ウスターソース、ワインを入れた鍋に投入。     煮立ったところに、下処理をしたレバーを入れる
あとは、煮詰めて汁を絡める。
好みで粒黒コショウをかけたり、ハバネロ、一味なんかも合う。
ワインにも、日本酒にも、焼酎にも、ビールにもなんでもござれのちょっとした箸休め。
ポイントは二つ。
牛乳につけ込んで臭みをとること(フォアグラもこの方法で下処理している)、
煮立ったところにレバーをいれないと、臭みが出やすい(煮魚と同じ)
肝だめし、してみませんか。


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