ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

涼を着る

2005-06-17 | 砂時計
梅雨独特のじめっとした蒸し暑い一日だった。
交差点で信号待ちをしていると、前に和服姿の女性が立っている。
白い紗の着物に、藍色の保多織りの帯を貝の口にしゃらりと結んでいる。
艶やかな黒髪をさりげなくアップにして、日傘をさしている。
着物の袂から見える腕は透き通るように白く、静脈が浮き出て見える。
目を射る様な夏の陽射しの中、その人は輝いている。
周りをとりまく、粘りつくような湿気が、そこの部分だけバリアにでも覆われているかのように涼やかである。

それに比べ、下着同然の、薄いナイロンのキャミソールやブラウスを着て、素足にミュールをはいて歩いている若い女の子たちの暑苦しさといったら!
清涼感というのは、身を覆う布の量ではない。
その質感、色の組み合わせ、そして立居振舞。
四季がある日本人の感じることのできる、微妙な感覚を思い出させてくれたひとこま。

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2 コメント

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わお!! (CITROEN)
2005-06-24 20:04:09
こざるさん、お待ちしておりましたよ!

おかえりなさい。

お姫さまがこられたのですね!おめでとうございます!!

最近、あちこちで二人目が姫、っていうパターンをよく耳にします。

ますますソーイングの腕が鳴るでしょう?

お裁縫上手なおかあさんに育てられる娘さんは幸せですね。



ところで、紗の雨ゴートなんて、これまたなんて粋な!

私は着物はさっぱり着ない人なんですが、トシのせいか近頃、和服もいいなぁ、なんて思えるようになりました。

ただ、がさつな性格と仕草なので着てもさっぱり似合いませんけどね。

こざるさんの和服姿、いい感じになるような気がします



子育て、おおいに楽しんでくださいね!
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 (こざる)
2005-06-24 00:09:10
おひさしぶりです~・・と言ってもいつも拝読していたのですけれど(笑)

目に浮かびそうな表現に、やっぱりCITROENさんはすごいなぁ、なんて思いました。

(それがなにかサラリと名詞がでてくるところに博識を感じます)

和もの好きなので、実は紗の雨コートなんぞ持っています。

が、未だ着たことがないのです(笑)

着物で過ごしていたこともあったのですが、ちびっこがもう少し大きくなったらそれもたまにできたら・・なんて思っています。



それから、裁縫生活またはじめました。

在庫消化、ぼちぼちがんばりまっす☆

追伸

脱帽、作品もネーミングも素敵です~
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