歪んだ切手

それら集合写真を撮ってくれた友だちＭが、郵送で送ってくれた。

切手が
歪んでいる。

思わず、先日のガールズトークが思い出され、ぷぷぷ、と笑ってしまった。
会社を経営する友だちに、採用試験の方法や、採用の基準などを聞いていた。
ペーパーテストはもちろんするが、それよりも、最近は
“まっすぐにはんこが押せるひと”
というテスト項目を加えたいと思う！と力説した。
「がさつな人間がやると、どうしてもはんこが歪むんだよね～」という。
すかさず、私が
「ってことは、私やＭは絶対試験に落ちるよね」とつっこんだ。
旅慣れている郵便局長をやっている友だちや、その経営者をしている友だちは、宿でも荷物の詰め方といい、広げ方といい、きっちりしている。
それに比べ、私やＭはどっちゃりと広げるタイプ。

やっぱり採用試験では落とされるわなぁ。
Ｍは自分が人を採用する側に立っているからいいようなものの、使われる立場にいる私は一緒になって笑っている場合ではない。
ま、いいか。
そんなにはんこをつく場面にも遭遇することはないし。
この先、再就職のために試験を受けることもないだろう。

みんなで、きゃいきゃい笑いながら、そんな話をしていたあとのことである。
Ｍが送ってくれた封筒の切手は、きっちり斜めに歪んで貼られている。
さっそく
「さすががさつ仲間。切手が歪んで貼ってあったわ。」
と、メールしたら
「ぎゃー！もう姑根性丸出しやし！！」と返ってきた。
ご心配なく。
うちの息子、結婚する気はないそうなので、姑になる心配はございませんの。

とはいえ、私の会社人生活はまだ続く。
心して切手をはるべし。