「高級中華」の味！

　全国チェーン店の会社に採用され、まがりなりにも20年務めたおかげで、山口県柳井市出身の田舎者の私なのに、けっこう国内でも海外でも、いろんなメシを食ってきました。
　もともと胃腸は丈夫で、しかも雑巾並みの舌を持つため、インドで、食べる「青雲バイオレット」みたいな、ハーブづけの各種食物と、岡山県倉敷市水島の某中華料理屋の「油キトキトチャーハン」以外、メシを残したことがありません。健啖ということでは「孤独のグルメ」の主人公並みに、人後に落ちない私です。

　今回はそんな食べ歩きの中で、大変記憶に残る名店の、個人的な思い出です。

　横浜市は桜木町界隈に、飲み助の間では有名な「野毛」と呼ばれる飲み屋街があります。
　数々の名店が立ち並ぶその中に「毛沢東もビックリ！チンチン麺」「楊貴妃も腰を抜かす！ボクちゃんのアイドルボーボー麺」などと大書された、ひときわ怪しげな看板。
　二か所ある入口から店内を覗き見ると、いつもいつも満員御礼…
　とんねるずの某番組の「汚ナシュラン」でも紹介され、野毛界隈では知らぬ者のない名店・三陽です。

　この店は我が社所属の筋肉ダンサーズ「トッキュウ鯛（仮）」という人たちが、結成当時から贔屓にしていたことから、店主はいつもトッキュウ鯛のことを気にしてくれています。ありがたいことです。
　そのため、「トッキュー！」というマンガでは、主人公が彼女を「高級中華だ」といって連れてきた店としても紹介されています。
　店主の似顔絵の似具合は、似顔絵のうまさに定評が有る久保ミツロウ先生にしては、ちょいイマイチだった記憶があるんですが…まあいいや。

　このお店に来たら、とにかくギョーザ！
　ニンニクたっぷり、２皿食べたら（←食い過ぎ）、翌日人に会うのをちょっとためらわないといけないくらいの、硬派ニンニクギョーザ！だが、それがいい(*´∀｀*)。
　
　ここのギョーザは平成１６年に初めて行ってから、各種出張の際には必ず立ち寄りました。
　一番最近行ったのは、平成２４年、逮捕術大会の審判として出張したときでしたが、翌日審判するときには、かなり息のニオイを気にしながらジャッジしました（汗）。
　北九州支社の選手の試合態度があまりにも悪かったので、かなりキツめに注意したのですが、その選手はとても嫌そうな顔をしました。あれは多分、説教の内容ではなく、ニンニクの臭いが嫌だっただけなのかも…

　ともあれ、横浜・桜木町界隈で飲む機会がある方はぜひお立ち寄りください。三陽のギョーザ、本当に絶品です。
　翌日人と会う可能性が低い時に、オススメです。