情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

自衛隊取材拒否 by 読売新聞記者

2005-05-05 23:18:15 | メディア(知るための手段のあり方)
「新聞研究」5月号に、読売新聞ロンドン支局飯塚恵子記者が「かなわなかった自衛隊取材」という記事を掲載している。英国外務省の招待で、今年3月、サマワでのオランダ軍撤収・英国軍への権限委譲を取材したが、肝心の自衛隊キャンプが取材できなかったということだ。

当初、英国外務省は、自衛隊のキャンプも取材可能と言っていたが、突如、不可との回答が来た。どうも、東京の意向らしい。ところが、防衛庁に聞くと、「英軍と一緒で安全なら、サマワの宿営地まで来たらいい。陸自の活動はむしろ、見て欲しいんだ」と答えたという。

現地で、英軍に自衛隊キャンプ地までの送迎を依頼したが(オランダ軍キャンプからは車で30分)、やはり、東京の意向で連れて行けないと漏らしたらしい。

権限委譲式には、自衛隊の派遣群群長も出席したため、飯塚記者は、なぜ取材できないのかを直接聞こうと考えた。

しかし、飯塚記者よりも、早く、オーストラリアのテレビ局が質問した。「オランダ軍撤収に伴い、我が国政府は、イラクへの部隊増派を決めた。非常に不評な決定だ。日本の部隊を守り、戦い、死ぬことすらあるかもしれない任務のためにだ。その国のテレビ局に、帰国の部隊の活動状況を公開しないのはいったいなぜなのか」。回答は、「東京が決めたことで、政治的質問には答えられない」というものだったという。

……徹底した秘密主義……

飯塚記者が後で確認したら、取材申請には1ヶ月かかり、オーストラリアのケースは、申請の遅れが理由だったとのことらしい。オーストラリアのテレビ局は、「派遣決定は2週間前だ。どうやって間に合わせるのか。どこが『政治的』なのか。なぜ部隊長にこの程度の判断の権限がないのか」と不信感を爆発させたという。

……1か月前の申請が言い訳なのは目に見えている。その後、自衛隊はオーストラリアのテレビ局に基地を公開したのか?

……そもそも、飯塚記者のケースも1か月未満だったから、断られたのか?飯塚記者あるいは読売新聞社は、裏の理由が分かり、抗議したのか?このような経過は、読売新聞に詳しく掲載されたのか?……記事に書かれた日本の対応にも、また、読売側の対応にも疑問符がつく、というか、政府に気を遣いながら書いているのが伝わってくるような記事でした。

…「大本営発表によると、」……

安倍発言、これではデモが、起きるはず(字余り)

2005-05-05 18:18:26 | 有事法制関連
4月30日付「靖国参拝で、どのように慰霊しているのか?!」という当ブログ記事で、

「あなた方を含む、中国・韓国などアジアの人、米国の人、沖縄・広島・長崎などの犠牲者など多くの方の犠牲を自らの家族のことのように忘れず、二度と戦争を起こさない。そのために全力で軍隊の不必要な世界・地域社会をつくるべく努力をする」と誓うのか、それとも、「あなた方の死を無駄にしないためにも、日本を軍事的にも普通の国とし、発言力を高める」と誓うのかでは、参拝の意味が全く異なる。

と書かせて頂いたが、安倍晋三自民党幹事長代理が「国のために戦った方に尊敬の念を表することはリーダーの責務だ」と述べ、集団的自衛権の行使についても、「憲法上、行使できないとの政府の解釈は限界に来ている」と述べ、行使を容認するよう政府が早急に憲法解釈を変更することが望ましいとの考えを示したらしい(読売新聞 http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/seiji/20050503/20050503i213-yol.html)。

果たして、戦没者たちは、自分たちが死ぬ瞬間、「(リーダーに)尊敬して欲しい」と思ったのだろうか。あるいは、生前、そう願っていたのだろうか。そして、安倍さん、あなたは、今後、集団的自衛権を行使することがあった場合、戦場に赴く者、あるいはその家族に対し、「尊敬するから頑張って死んでこい」と言うつもりなのだろうか。

安倍さん、あなたは、戦没者の遺族の気持ちを真剣に、本当に心から真剣に、考えたことがありますか?「尊敬するために参拝して欲しい」なんて思っている人が何割いるだろうか。多くは、政治を司る者に対しては、「死なせて申し訳ない。二度とあなたのような犠牲者を出さないように全力で努力する」と心から誓って欲しいと考えているのではないだろうか。

安倍さん、もし、戦争になったら、あなたやあなたの家族から率先して、戦地に赴いてくれますか。死んだ後で、「安倍さんを尊敬している」と口先では言うから…。






ゆとりのためのサマータイム制?

2005-05-05 07:35:01 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
今国会でサマータイム制定法案が上程されようとしているという。夏期を中心とする半年ほど一時間だけ時計を早める制度です。なぜ、そんなものが必要なのか?

ゆとりのためだそうだが、明るい時間が延びるわけだから、当然、残業が増えるに違いない…。ゆとりどころか、逆の効果が出るのでは?

そもそも、この法案は、99年に上程されようとして断念されたもの。その当時は、省エネを売り言葉にしたが、その効果が期待されないことがはっきりしたからか、今回は「ゆとり」だそうだ。

議員が主導となって、上程を図っているようだが、なぜ???

5月4日

2005-05-05 07:00:03 | 日記(事件など中心に)
肉親が不祥事を起こした事件の弁護団会議。こういうケースの場合、本人は加害者だけど、身内はある意味被害者ともいえる。世間的には、肉親まで非難されたりするけれど、本人の行為について、肉親が責任を問われるような行為をしていれば、別だけれども、通常は、そんなことはない。注目を集めるような少年事件の場合、「親の育て方が…」なんていう非難もありえようが、親の育て方だけで片づく問題ではないし、親の育て方だって、その時代の社会のありように影響されるわけだし…。

もっと、冷静に、原因を考え、対策を検討できるようになりたいですね。

そうは言っても、被害者の立場に立つと、肉親に損害賠償の連帯保証人になってもらったりするけれど…。ま、それは非難ではなく、本人の支払を確実にするための手段ということですから…。

昨日は、そんなこんなで映画は見られなかった…。今日こそ、リベンジ!