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今日の筆洗

2024年11月11日 | Weblog
 「令和の米騒動」に「裏金問題」。無論、分かる。「もうええでしょう」もドラマのファンなので知っているが、「8番出口」が分からない。「はいよろこんで」とは何か▼いずれも今年の新語・流行語大賞の候補。リストをながめて落ち込む。世情に敏感であるべき稼業ながらまるで分からぬ言葉が年々増えてくる▼言い訳をすれば世の中の関心の先は昔と違って多岐にわたり、新語や流行語はさまざまな分野から生まれる。追い切れない▼知らなかった「8番出口」はヒットしたゲームのタイトルで、「はいよろこんで」はSNSで火が付いた歌らしい。ゲームやネット文化に疎い身は聞き慣れぬ言葉に「はて?」と戸惑うことになる▼大賞の行方はともかくも、相次ぐ闇バイトによる強盗事件を思えば「ホワイト案件」という新語・流行語の候補はもっと警戒の「脚光」を浴びていい。強盗の実行役を集める触れ込みの文句。高報酬で危険のない案件=ホワイトだといってネットで人を誘い、強盗の片棒を担がせる▼スーパーボウルのチケットを差し上げますと逃亡犯をおびき寄せた米国のおとり捜査を思い出した。「ホワイト案件」という言葉を言い出した方は流行語の考案者として表彰します-。その触れ込みで強盗の首謀者をおびきだし、お縄に…。すまぬ。あほうな空想が浮かぶほど危険な強盗の「流行」が心配である。