ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

本日「マンガ」の話題です。

2006-02-03 18:24:08 | 本・マンガ・絵

池田さとみさんの「辻占売」というマンガです。今4巻目まででています。
オカルト系、妖かし系お好きな方におすすめ・・。
ざっとお話しいたしますと、主人公はこの表紙の男性、易者さんです
名前は「閑(しずか)」、実をいうとどうも人間じゃないみたい??
ふしぎな力を持っています。弟が一人、と言っても実の弟ではなく、
全盲なんですが、未来や人には見えないものが見える・・。
二人の出会いは思わず涙・・?!でした。
土蔵を改造した「古本屋」を経営しながら、閑さんは毎日「易者」もやりにいく。
そこで出会う人達、時には「人」でないものたちとの関わりが、
一話完結の物語になっています。はーと・ウォーミングなハナシ、いいですよ。

この閑さん、仕事柄いつも着物、易者さんらしいカッコで、
季節によって羽織や表紙のようにトンビを着るんです。
帯の締め方なんかもけっこうきちんと描いてあるもんで・・。
そんなところも気に入ってます。一度、羽織姿で「紐」が描いてなくて
それが気になって気になって・・ってヘンなとこでつっかかったりしてます。

マンガのほかにも「着物姿のイラスト」をときどき見かけます。
看板やチラシのイラスト、時期によっては県や市などの広報等々。
スタイル画のようにリアルで美しいものもあればマンガチックなものも・・。
そういうものを見たとき気になることがひとつ。
たまにですが、着物の打ち合わせが逆に描かれているものを見かけます。
何年前でしたか、ある美容院が出した「成人式」の着付けとヘアの宣伝チラシに
紋付の男性と振袖の女性のイラストがあり、男性の前は左前、
女性の振袖は右前に描かれていました。着付けのことも着物のことも知らない
若い人が描いたのだと思います。きっと洋服と同じように描いておけばいい、
と思ったのでしょう。ご存知のように着物の打ち合わせは男女の別はありません。
あるのは「生者と死者」の別だけです。なくなった人は着物は右が前、
こういうことは、年配の人なら知っているのですが、
若い人は着付けでもならっていないと、知らない人もけっこういます。
前の打ち合わせのマチガイは、単なる「マチガイ」ではなく
「縁起のわるい」こと・・なのですが、そこまで考えてしまうのはやはり年齢?

以前ネットでグリーティングカードを送ろうと思い、いろいろ探していると
着物姿の男性が出てくる実におもしろいカードがあったのですが、
それがやはり打ち合わせが逆でした。同じ年代の友人に送るつもりだったので、
やはり気が進まず、結局やめました。老婆心までに・・ちょっとコメントを書いて
「ご意見欄」に投稿したのですが、全く反応はありませんでした。
「そんくらいいーじゃん」なのかもしれません。

マンガや挿絵の「マチガイ」は、「たいしたこと」ではないのかもしれませんが、
やはりそれを見て記憶する人もいるのではないかと思うと、
着る・着ないはともかく「知識」としてインプットされることがちと心配。
そういう点から見ても「辻占売」は、見ていて心地よいのです。

今日は節分、豆まきのことでも・・と思っていましたが、
本日忙しくまぁ「閑話休題」というところで、前々からちと気になっていたこと、
書いてみました。





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6 コメント

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なかなか、どうして、 (ぶりねぇ)
2006-02-03 22:57:53
隅に置けないかたですね、とんぼ様♪

池田さとみさんの画、好きなんです。
返信する
目覚めは・・ (とんぼ)
2006-02-03 23:05:34
ぶりねぇ様



遅かったんですよ。子供の頃、厳格だった父に「マンガは害毒、読んではならぬ」といわれまして、それがトラウマ?になりましてね、実は50をすぎるまで「マンガ」の楽しさを知らずにすごしてきたんです。他には「波津彬子」さんがおキニです。
返信する
お疲れさまです! (萬屋千兵衛)
2006-02-03 23:19:02
ここんとこ、リキが入った記事が続きましたから、そう毎日続いては先生も大変だろうと気遣っておりましたから、(模範的な受講生!ぶりでしょ?(^_^)v(笑))楽になさってくださいね!

私も今帰ってきたのですが、おそらく今年最後と思われます、町内の駅前商店街の新年会に呼ばれまして、囃子保存会の仲間と共に獅子舞を踊ってきまして、少々息切れをしております。(笑)

風呂でのぼせるのも、出てから少しして立ちくらみがきますが、獅子舞でも、少々時間がたってから疲れが出てきまして、まだ興奮してます。歳ですかね?(笑)



着物の左前の事も、以前、他のところで話した事ですが、おおよそ室町時代から続いてきてる着物(小袖)の歴史も、鎖国が解かれて海外の服飾文化がどっと入り込み、礼服のように西洋の文化を模倣したような着物(男性の礼服)が様式化されるなど、変化の道をたどりながら今日に至っております。

最近の、普段着着物の再興を快く思うのならば(私の事ですが)多様の変化も致し方ないかなとも思っております。

着物文化が今後も衰退の一途をたどるよりかは、多少の自由は許すべきかな?と思う昨今であります。

左前で良いと言うのではなく、例えば左利きの人は、左前の方が気易いのかな?という意味ですが。

自由に着る方も出てくる中で、伝統を重んじる方も決して無くなりはしないとも思うからです。

もっとも、今後の着物文化を、ここで私が決める事でもありませんけどね!(笑)

私の妻も、先に死んでも白装束はイヤだとか、骨は海に散骨してくれとか言っております。おまえの散骨は環境汚染になるのでは?と言い返したりしてますけど(笑)左前に着る仏様さへ、少なくなりそうな昨今ですよね?(笑)
返信する
ありがとうございます (とんぼ)
2006-02-04 02:25:22
千兵衛様



千兵衛様の「獅子舞」、たいへんな重労働だと思います。子供の頃、お正月に獅子舞が来たのを覚えておりますが、あれはいわゆる「お商売」にしている獅子舞ですよね。アタマをかみかみしてもらった記憶があります。HPも拝見しましたが、獅子舞のあとに踊りもあり、それが一度ですむわけじゃありませんから、体力がないとできないことと思います。お疲れ様でした。



「左前」については、おっしゃるとおり、これに限らず、いろいろなことが少しずつ変化していくことでしょう。現に私たちだって「おはしょり」を先にする着方なんて昔からだ・・なんて当たり前のように思ってやっているわけですし。便利なように変えていくのも必要だと思います。何を伝統とするか・・でしょうね。そのあたり私はやっぱり親の影響もあるせいか、アタマ硬い部分ありますね。浴衣に椿柄はやめてくれ・・というようなところ。年寄りに「なくなった人の着物を左前にするのは『もう人には戻れないのだよ、だからいい仏様になってゆくべきところへいくんだよ』と、『道』をふさぐ意味がある」と教えられました。いわゆる「逆さごと」ですね。今でも私はお白湯を飲む時、水にお湯を入れたものは飲めません。これも「刷り込み」でしょうね。父(実父)がなくなったとき、母がいつも着ていた丹前を入れてやりたい・・と言ってお棺の中の父に丹前をかけたのですが、当然「さかさま」で、そのとき母が「こんな風にしかきられないなんて」と号泣したのが忘れられません。そんなこともあって私は「左前」についてこだわるのだと思います。左利きの人は・・というのを伺って「なるほど」と思いました。着物文化を残していったら、いずれは「右利き用」「左利き用」という着物もできるかもしれませんね。
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ごめんなさい (ちょうちょ)
2006-02-04 07:14:00
おはようございます。

とんでもない間違いをおかしてました。

本当に、すみません。

小さな活字体で、読んでいるのがいけないんですよね。

いつも、いつも参考になるお話で、楽しみにしています。これからもどうぞ、宜しくお願いしますね。
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いーんですよー (とんぼ)
2006-02-04 10:16:23
ちょうちょ様



わざわざおこし頂いて、かえってすみません。

私も「ミス・ドジ」はしょっちゅうです。活字は大きいほうがラク・・というのは老眼が進むとトミに思いますね。私はものすごい遠視でしたので、老眼が早くて、おまけに今は乱視も・・めがねがないと何もみえなーい・・クスン・・。
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