「言葉」とか「文字」がすきなので、タイトルに引かれて買ったのですが、
「つん読」してまして…。
テレビで「おもしろい本」として紹介されていましたので、
あぁそれじゃ読まなきゃ(なんなんだ…)。
「日本人の知らない日本語」、日本語学校で教師をしている方の書いたもの、
「本」といってもコミック・エッセイでして、絵もかわいいです。
で、読みました。大爆笑でした。
外国人との「日本語を学ぶときのあれこれ」です。
「ワタシは日本も日本人もやさしくて大好きです。
駐車場まで励ましてくれる」
「?」
「前向きに、って」
もう、ツボですねぇ。
こういうズッコケ会話ばかりが書いてあるわけではありません。
表題どおり、まちがった敬語の使い方とか、言葉の語源とか。
いや敬語って、難しいですよね。
よく聞く、といいますか、つい私も言ってるんじゃないかと思うのが
「○○さん、おられますか」、おる、は居るの謙譲語…敬語ではありません。
これ、職場で先輩に言われたんですよ、それで覚えたのに、慣れはコワイ、
きをつけなきゃいけません。
結婚してすぐのころ、オットが先輩に電話をかけることがあって、
いままさにダイヤル(当時はこれ)しようというときに私が、
「もし奥様だったら『おられますか』じゃなくて『いらっしゃいますか』よ!」
と言ったがために、オットの口から出たのは
「先輩はおらっしゃりますか」どこの言葉じゃ…。
「ものの数え方」で
「人間は?」
「一匹」
「どうして」
「辞書に『男一匹』とありました」
いや、笑いつつ、もしワタシがこれをどうして「匹」というのかといわれたら、
説明できませんねぇ。
日本人だから、何気なく使っていますけれど、よく考えてみると、
どうしてだろうと思うこと、あるものですね。
「キングギドラはアタマがみっつだけど一匹でいいのか」…イイトオモイマス…。
実は、テレビで中身を、いくつか紹介したのですが、
花札の「あかよろし」、あれをほとんどの人が「あのよろし」と読みました。
あれは「可」から変化した変体仮名なんですが、
私くらいの年代なら、誰でも知っていると思ったら、そうでもありませんでした。
子供のころ、近くの商店街に「みやこ」というお蕎麦屋さんがあったのですが、
その暖簾の「みやこ」の「こ」は「古」という字の変体仮名、
これは変換にないので言葉でいいますと、十の下にひらがなの「い」を書く。
これが読めなくて、母に「ねぇ『みやじゅうい』って何屋さんなの?」と
聞いた覚えがあります。
何にも気にせず毎日「日本語」しゃべっていますが、
知らずにいることってけっこう多いんですね。
少し前まで、ふるーいお店に行くと、もう真ッ茶色になった紙に
「○○しませう」なんて書いてあったりしました。
子供のころに、そういう言葉がおもしろくて母に聞いたとき、
「せうは『しょう』、かうは『こう』、昔は『か』のことを『くわ』と言った、
(すみません「わ」の小さいのが出なくて…小文字の「わ」です)
天皇陛下(昭和です)は今でも国会をこっくわいと言う」と。
聞いたことあります?
以前「ドラマなどで主人公がタイムスリップして…という設定で
『現代語』と『侍言葉』で話しているが、実際にはああはいかない」と
何かで読んだことがあります。
同じ武士でも地方の武士はお訓言葉丸出しだったから、
江戸以外のところでは、なおさら町言葉の人とはなかなか話が通じなかったとか。
普段着物のことばかり「こうかわった、あぁかわった」とやってますが、
言葉だって、変わっているんですよね。
平安時代の人が、今の「ギャル語」なんか聞いたら、
「唐天竺の言の葉でおじゃりまするか?」なーんてね。
もうひとつお話し。
あるサイトで、きもの関係のオフ会メンバーででかけた…という写真。
さんさんと日が輝いていた「梅雨の晴れ間の真昼間、
女性は数人が「ゆかた」、そして写っていた三人は三人とも「タビ」にゲタ。
もちろんゆかたは紺地に大きな花柄の「ユカタユカタした柄」でした。
一人はあのレースタビ?か、カラータビかです。
男性がひとり、昔の書生さんのように着物に袴、素足にゲタでした。
まぁ着物のよれ具合だの見た目の貧弱さはともかく、
暑かったであろうその日に、さっぱりに見えたのはその男性の方でしたね。
なんかもぉ…この夏、外でもしそういう女性に出会ったなら、
「ナニくわんがえとる」と言いそう…。
頼むから やめとくなはれ 暑苦し。
「つん読」してまして…。
テレビで「おもしろい本」として紹介されていましたので、
あぁそれじゃ読まなきゃ(なんなんだ…)。
「日本人の知らない日本語」、日本語学校で教師をしている方の書いたもの、
「本」といってもコミック・エッセイでして、絵もかわいいです。
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で、読みました。大爆笑でした。
外国人との「日本語を学ぶときのあれこれ」です。
「ワタシは日本も日本人もやさしくて大好きです。
駐車場まで励ましてくれる」
「?」
「前向きに、って」
もう、ツボですねぇ。
こういうズッコケ会話ばかりが書いてあるわけではありません。
表題どおり、まちがった敬語の使い方とか、言葉の語源とか。
いや敬語って、難しいですよね。
よく聞く、といいますか、つい私も言ってるんじゃないかと思うのが
「○○さん、おられますか」、おる、は居るの謙譲語…敬語ではありません。
これ、職場で先輩に言われたんですよ、それで覚えたのに、慣れはコワイ、
きをつけなきゃいけません。
結婚してすぐのころ、オットが先輩に電話をかけることがあって、
いままさにダイヤル(当時はこれ)しようというときに私が、
「もし奥様だったら『おられますか』じゃなくて『いらっしゃいますか』よ!」
と言ったがために、オットの口から出たのは
「先輩はおらっしゃりますか」どこの言葉じゃ…。
「ものの数え方」で
「人間は?」
「一匹」
「どうして」
「辞書に『男一匹』とありました」
いや、笑いつつ、もしワタシがこれをどうして「匹」というのかといわれたら、
説明できませんねぇ。
日本人だから、何気なく使っていますけれど、よく考えてみると、
どうしてだろうと思うこと、あるものですね。
「キングギドラはアタマがみっつだけど一匹でいいのか」…イイトオモイマス…。
実は、テレビで中身を、いくつか紹介したのですが、
花札の「あかよろし」、あれをほとんどの人が「あのよろし」と読みました。
あれは「可」から変化した変体仮名なんですが、
私くらいの年代なら、誰でも知っていると思ったら、そうでもありませんでした。
子供のころ、近くの商店街に「みやこ」というお蕎麦屋さんがあったのですが、
その暖簾の「みやこ」の「こ」は「古」という字の変体仮名、
これは変換にないので言葉でいいますと、十の下にひらがなの「い」を書く。
これが読めなくて、母に「ねぇ『みやじゅうい』って何屋さんなの?」と
聞いた覚えがあります。
何にも気にせず毎日「日本語」しゃべっていますが、
知らずにいることってけっこう多いんですね。
少し前まで、ふるーいお店に行くと、もう真ッ茶色になった紙に
「○○しませう」なんて書いてあったりしました。
子供のころに、そういう言葉がおもしろくて母に聞いたとき、
「せうは『しょう』、かうは『こう』、昔は『か』のことを『くわ』と言った、
(すみません「わ」の小さいのが出なくて…小文字の「わ」です)
天皇陛下(昭和です)は今でも国会をこっくわいと言う」と。
聞いたことあります?
以前「ドラマなどで主人公がタイムスリップして…という設定で
『現代語』と『侍言葉』で話しているが、実際にはああはいかない」と
何かで読んだことがあります。
同じ武士でも地方の武士はお訓言葉丸出しだったから、
江戸以外のところでは、なおさら町言葉の人とはなかなか話が通じなかったとか。
普段着物のことばかり「こうかわった、あぁかわった」とやってますが、
言葉だって、変わっているんですよね。
平安時代の人が、今の「ギャル語」なんか聞いたら、
「唐天竺の言の葉でおじゃりまするか?」なーんてね。
もうひとつお話し。
あるサイトで、きもの関係のオフ会メンバーででかけた…という写真。
さんさんと日が輝いていた「梅雨の晴れ間の真昼間、
女性は数人が「ゆかた」、そして写っていた三人は三人とも「タビ」にゲタ。
もちろんゆかたは紺地に大きな花柄の「ユカタユカタした柄」でした。
一人はあのレースタビ?か、カラータビかです。
男性がひとり、昔の書生さんのように着物に袴、素足にゲタでした。
まぁ着物のよれ具合だの見た目の貧弱さはともかく、
暑かったであろうその日に、さっぱりに見えたのはその男性の方でしたね。
なんかもぉ…この夏、外でもしそういう女性に出会ったなら、
「ナニくわんがえとる」と言いそう…。
頼むから やめとくなはれ 暑苦し。
間違って使っている言葉も結構あるんではと
思います。つい癖で・・・言ってしまうんです
よね。気を使って話をしようとすると舌を
噛んでしまう。あぁー気を付けなきゃ!
書き始めたら…なにも書けなくなりました。
当時ネットもブログもない時代ですから、正調なのは理解できるものの
「合わない」一字下げ、改行句読点…ああどうにかして!
いまだによろよろしています。
パソコンでこうして文章を書いているときに
変換すると、とんでもない漢字が現れてびっくりしたりすること
しばしばです。それにこの場合はどっちがふさわしいか?
なんて考えることもあります。
パソコンの変換文字に試されたりして...。
他国語に強くない私ですが、日本語の表現の豊かさは
好きですね。 それだけに気をつかって間違いのないようにと
選びながら書いているのですが...。
読み返して、えっ?っとこれはおかしいでしょ!!なんて
ことはたびたびです。
美しい日本の言葉遣いを正確に...難しいですね。
おもしろそうですよね。
国内でも違う土地に住むと、言葉の違いが
身に染みて…気をつけるようになりました。
「ら抜き言葉」などは、全国区だと変な
表現のようですが北海道ではごく普通の
言い回しだったり。
「助けられる」→「助けれる」とか?
会社用語だと「お疲れ様でした」と
「ご苦労様でした」の使い方が
会社によって違っていたり。
そういえば昔、同僚が「少々お待ち下さい」
を噛んで「少々お待ち下され」と言って
笑いをとっていました。
最後のは関係ありませんが、言葉の使い方は
難しいです、ホント。
いくつになっても目上のヒトに
敬語を使うのは緊張しますねぇ。
一度アタマの中でくみたててから言ったり。
一度結婚式の受付で、
「本日はあけまして…」って言いかけて…。
「あけっめでとうございます」って…。
「本書き」はたいへんです。
作文のようなわけにはいきませんね。
日本語は、世界でも難しい言語だそうです。
とりあえずしゃべってるし、
まっいいかってことで。
パソコンはねぇ、融通がきくのかきかないのか
時々噴出すような変換、してくれますね。
今ヤフオクやってて、毎度出るのが
「ご落札」が「娯楽殺」…怖いです。
単語登録してしまえばいいのに、
まだやってなくて…毎度「殺してませんっ!」
微妙な言い回しとか雅な表現とか、
ほんとに素晴しい言語だと思います。
大事にしたいものですね。
なかなかおもしろいコミックですよ。
「ら抜き」で思い出しましたが、
永井愛の「ら抜きの殺意」という戯曲、
お読みになったことありますか。
ぶっそうなタイトルですが、殺人事件などは
おこりません。
通販会社にバイトで入った男性が、
言葉にものすごくうるさく、
元からいる社員が、ものすごく汚い言葉、
ギャル言葉で、特に「ら」を抜くのが
気になって気になって、けんかになる…。
という舞台の本なんですが、
合間に方言もでてきまして、
おもしろいですよ。
私はほとんど「ご苦労様」を使いません。
やっぱり気になります。
郵便やサンや宅配のかたには「お世話様」、
父やオットには「お疲れ様」ですねぇ。
戯曲というモノを読むのは初めてでしたが、
読みやすいですねえ。
で、内容もとても面白かったです♪
どうしても引っかかる言い回しや方言、
自分らしい言葉使いとは…
それに「人は言葉で立場を使い分ける」という事にも
ハッと気づかされました。
言葉の使い方の難しさを軽妙に人に伝えるには
とてもふさわしい本ですね(^_^)
紹介して頂いたおかげで楽しい時間を過ごせました。
ありがとうございます。
おぉ、お読みになられましたか。
私もゲラゲラとわらいながらも、
なるほどねぇといろいろ思いました。
日本語は奥が深いですねぇ。