静かな生活  微睡の 私記

 
さりげなく 簡素に生きたい。傍らに コーヒーがあって
とっておきの本たちがあれば それだけでいい
 

遠い昔のことでした…

2022-02-26 12:00:00 | 日記・エッセイ・コラム



 ダージリンティーを淹れながら、カップを選びます。
ただ今は午后だから、アフタヌーンティー・・・
お紅茶といえば、テレビ番組の相棒の、右京さんの仕草。

 なんとも美味しそうで、ついつい好い時空を作りたくなる。

  今日のテーマに入ります。
   昔々、趣味の陶芸にうつつを抜かしていたころの、
ある休日、近くの図書館で、お紅茶cupの 参考作品を眺めて
いました。 …嗚呼、このカップは すてきだわ…とある作品に出合いました。
 
 練り上げて、焼き上げた作品を、つたないながら、
今もって愛着を込めて使い続けています…。
  
  ところで、件の逸話…手に取って読んだ お紅茶のエッセイ…
かなり有名な そのエッセイストの 御本のタイトルは…≪紅茶を受皿で≫・・・

 なんともおしゃれで、優雅で…それで、ついマネをして…私もその失敗を真似して…
お紅茶を、更には 今なら コーヒーなど、今朝の様に、お湯を注ぎすぎて、
受け皿に零しながら、当時そのままに 週出しています。

 ああ、胸を射します。 思い出したのは、かの優雅な 受け皿で啜る行為を
 小意地悪で、批判がましく誹謗したのは、それも当時すでに名のある文筆界の人物
登場でした。受け皿から、直接飲んではいけない…なんやらかんやら;;;

 飲んだからって,…貴族的ではない・上品ではないの:::
 とおっしゃるのです。

批判的な意見をその文筆家は、恥ずかしみもなく ながながと述べ尽くしたのです。

その文章を読んで、わたしはすっかり哀しく想ってしまいました…

 今も、ネット上では、こんな出来事がよく散見されます・・・
 批評と称して、他者を傷つけるような、批判記事が横行しています。
  
 人間社会って、住みづらい。
 他者を意識することは、ダイジョウブの範囲内で行いたい…

    日本の、昔々の 幸せ物語が読みたくなりました…







サルコペニアをいつもいつも意識してね…

2022-02-24 19:08:33 | 散歩




        いいお目覚めでした! PCを立ち上げる。先ず
     ≪NEC≫と、私のロゴは愛器の壁紙にくっきりアップ❕❕
     今日も無事 いい一日の訪れる予感がします。
     お天気予報は 晴れです。体温を測ると、36,5℃。健康です。
     
     ベランダの軒に這うカロライナジャスミンの細い蔓枝は
     冬のそよ風たちと 戯れ、揺らせます。
    
      いよいよ☕タイム。いつものお粉は セブンイレブンの
     オリジナルブレンド。安くて、香り良くて、新鮮そのもの。
      心持 濃いめのブラックを いつものカップで淹れました。
     ペーパーフィルターにセットした14gのお粉から立ち昇る、
     最初の芳香は 表現しようのない、至福の世界…・
     わたしひとりだけの、夢うつつ に 浸ります。
    
      ;;;さて;;;
    いつものお散歩は ゴミの排出を済ませてから始めます;。

    先ず、バナナを半分ほど食べて、パルメザンチーズを一個。

     いつもの裏通りに出ます。歩道は 広々として、自転車に
    遭わないような 段々でこぼこのない、安全な道だけを選んで
    白い富士を南の方に見て・・・いつもは折り返すけれど…
   
     今日は、郵便局へ寄って、遠くに住む妹に、
    亡き父母弟妹たちへの春のお彼岸用のお線香を送ります。
    宇野千代銘の 香りの 桜・薄霞 だったかしら…嘗て母は
   宇野千代女史を大好きだった…ご長命だった・・・

     これから私は 筋肉を付けるために≪サルコペニア≫運動です。
     大股で歩きながら、脳細胞のためにも 新鮮な酸素を
    お腹いっぱい、ときには立ち止まって、肺をいっぱいに広げて、
    真っ白くお化粧した、富士山を眺めて、深呼吸しました。

     サルコペニアさまさま、これからもどうぞよろしく…

   今日のお散歩には ウォーキングステッキーを持参しました。

    総歩数は 3364歩。ちっとも疲れないのは バナナの所為ね…
    
     帰って、タンパク質を たくさん食べて、それから 
    よく午睡しましょう‥‥+

       



ミステリ作品は 真夜中 スマホに限る・・・

2022-02-19 15:53:10 | 読書

    ミステリー小説に夢中です。
   昨夜も、深夜まで、江戸川乱歩の【石榴】を堪能しました。
  読後感の なんとしんみり、そして心穏やかな気分にさせられたことか。

   わたしの読書の楽しみ方は、スマホで、寝ながら聴く読書です。
   この時代、殊におとしよりの、しょぼしょぼ眼の、
  不器用老人には、スマートフォン読書暮らしは天国です ♬♫♬

   【陰獣】は 恐かった! あの作品も、これも、怖かった…

   そうそう、夢野久作作。以前、それは頁を繰って読んだ
   ’’ドグラ・マグラ’ 何日も何日もかけて読んだっけ。けれど、
   気が狂わなかったよ。私って鈍感なのかなあ…
 
   シャーロックホームズに始まる探偵もの。
    次なるは ギャオーで、名探偵ポワロものを
  お上手に画像upできるように、工夫しているところです;;;
 
   地域の図書館据え置きの大文字本は、ステキだけれど、
  数年前から、車も操作しなくなって、コロナ恐さの引きこもり。
   今じゃ 全く スマートフォン漬けの読書暮らしです。
   岡本綺堂作の、銭形平次捕物控え。がらっぱちの八五郎が
   お気に入りです。
  もちろん半七捕物帳は大好き。大阪恵吉も好きだし、浜尾史郎も、
  蘭郁二郎も、あの人も、この人も…
   
   幾多のお気に入り作家ものは、わたしの生きているうちには
  もう 読み切れまいね…さみしいね…

   歳を重ねることの侘しさって、
    この辺りに在るような;;;この感慨、無為か 有為か。

   
   

’月夜とメガネ’を聴きながら、ついうつらうつら…

2017-11-22 01:29:17 | 日常



    
   今夜も 小川未明さんの ”月夜とメガネ”

  を聴きながら 眠りにつきます。

    
   わたしは すっかり 物語の中のお婆さんになりました。


    時は春 緑のころ 月夜の晩に 街はずれにひとり暮らす

   おばあさんは いつも窓辺に、ランプの明かりで 

   お針のお仕事を 楽しみます。遠く過ぎ去った想いを

   穏やかな気分で あれこれ述懐します。思いだすのは

   なんといっても 遠くで暮らす 


   お孫たちや 身内のひとたちの 安否…や…

   お婆さんの眼は すっかり霞んで 不自由で、糸は針の

    目処に通しずらい…丁度

    素敵な月の今夜 窓の下を訪れた サングラスをかけた 

   メガネ売りの男は お婆さんに とても具合のいい眼鏡を

   選んでくれました。‥それから‥お婆さんを訪れたのは



   …野バラの香りを纏うた 髪の長い綺麗な少女でした。

   小さな指を 傷つけて、血を流して、痛がっています。

   おばあさんは 早速 さっきの眼鏡をかけて 叮嚀に診て…

   少女を 胡蝶の化身だと、知りました!

    優しく 労わりながら お婆さんは きれいな少女を

   戸外の 野ばらの咲くお庭に 導きました。

   いつの間に 少女は 音もなく そっと・・・

    静かに 野ばらのて我が家へ 消え去りました…

    さて わたしも寝よう…お婆さんもお家に戻りました。
 

    しずかに ’庭の千草’は 優しく流れています。
 

    独りぼっちなお婆さんのわたしも 本当に心地よく 

     寝てしまいました。わたしは今、心からおだやかです。



    いつの間にか 吾が愛器 ギャラクシーS4も

   暖かいお布団の上の 夢の世界へ‥‥放浪中…



    数日前から 東京の夜空は お星さまがとても綺麗でした!
   

    でも・・・今夜あたりから、雨の予報です…

    わたしは 雨も好きです… 雪は もっと好きです。


     皆さま ぐっすりおやすみなさい・・・





ヘミングウェイに再会した歓び!!!

2017-11-20 17:21:53 | 青空文庫



    石波杏訳による ヘミングウェイ作 ”老人と海”の青空文庫版を

    スマホアプリ朗読で 丁寧に聴いた。 わたしのとても若いころ、

     もう40余年ぶりの再会です。 


    老漁夫サンチャゴと、彼を師と仰ぎ信頼する少年の物語です。

 
     貧しく、体力は衰えたが、逞しくて、3~4日も 

   たった独り大海で大きなカジキと格闘して、遂に仕留めた!


    その後、獰猛サメの大群に襲われるけれど、これらも


  ようやく駆逐した。あの不屈の精神と男気に 老いを理解する

  今 わたしにとって、老人は 超人的な存在です。


    
    サメらに 釣った巨大カジキは 食べつくされ、

   寄港した時 には すっかり骨ばかりになっていて…

    それでも、命からがら 家路にたどり着いたサンチャゴ。


   今はただ深々と 疲労困憊の 身体を 貧しいベッドに

   横たえているだけ…傍らには


   老漁夫を師と仰ぐ、あの信頼しきる少年の 涙にぬれた顔と、

   あたたかく温めたミルクコーヒーが、根気よく 

  
    サンチャゴの目覚めを 待ち続けております…



     信頼と 生きる情熱に心打たれる 物語の人たちの 世界です。