~そのまんまで いいよ & ゆっくりしいや~

だありんはNOW回復中!の若年性アルツハイマー病。失行 失認識 失語からの復活どこまで行けるかやってみなけりゃわからない

星に願いをかけました

2016年02月05日 | 若年性アルツハイマー病



おんがくは くうきのなかにきえていく
わたしたちは どこへいくんだろう

春まちどおしい
天窓から光が差し込む
屋根裏の作業部屋におひなさまを出そう
木目込みの立ち雛は
亡くなった母がつくってくれたもの
貧しい時代
雛人形などもてなかった母は
ムジカが嫁ぐとき
お人形をもたせるのがゆめだったらしい

はたちになった年に
まず 女雛ができた
それから・・・ずっとめびなさん、ひとりぼっちだったけど
婚約がととのった年の3月に
おびなさんができた
「ほら、いいおかお。よくにてるでしょ」
って わらった

2年後 初孫のためには
ど~ん と段飾りを買った母!
そのギャップがなんとも・・・


入試のための業務がはいって
おしごと 大変な1週間だったから
パパ ごきげんわるくって くりごと くやみごと
つらいのはわかるよ
でも ムジカのこと責めたって現実は変りっこない
てか
必死でやったら 案外お仕事うまくいったのかもね
「オレ、できるやん」
って思ったら 「なんで 退職せねばならぬのだ?」
っておもったのかもね
「病人あつかいするんじゃねーよ」ってね

そんなこんなで
ムジカのこと 問い詰めて くだまいてたら
パパのおへやの机のうえにあるオルゴールが鳴った
なんかの拍子なんだろうな
ながいことネジまいてないんだけど・・・
曲は「星にねがいを」
結婚式のテーマソングにして
みなさんにひとつづつもってかえったもらった記念のオルゴール
おほしさまは 願いをきいてくれた?

おひなさま
毎年 ちゃんと前向けて飾ってるのに
いつのまにか 肩ふれあって よりそってた
また 前むけても またまた知らない間によりそって
ずうっと ずうっと 毎年のこと
病気に気づかず
ぎくしゃくしてたときも変わらずに
パパのしわざ・・・だった
でも
去年も一昨年も なかったな
今年は はじめからぴたっとくっつけて飾ろうかな
どうしよう

春はもうすぐそこ

おもいだすこと あれこれ

2016年02月04日 | 若年性アルツハイマー病



おんがくは くうきのなかにきえていく
わたしたちは どこへいくんだろう

春 近し
気温 低し
まだ 暗いうちに出勤
パパ ごくろうさま

退職手続きの書類のなかに
採用のとき提出した履歴書があった
30年まえのパパの写真
なんて かわいいんだろう
つやつや ぴかぴかの新人さん
それから
異動や給与の記録
これだけ働いてムジカとこどもたちの
生活を安心にささえてくれてたんだなあって思った

たぶん 病気の進行で精神的においつめられてたんだろうな
15年くらい前から ごきげんの悪い日が
ちょっとづつ増えてってたよね
なんかね
その
ごきげん悪いパパの記憶ばかりが鮮明で
人生いいときなかったなって気分だったけど
つやつや ぴかぴかのパパも思い出したよ
ムジカだって負けないくらいかわいくてチャーミングだったぞ
って おもえば
退職手続きの書類と格闘するのもわるくない

昨日は朝 出がけに指輪がないっておおさわぎ
指輪がないと 元気でないっておろおろ・・・
まるでギャグだけど わかってる パパ マジ本気

とりあえずパパ出勤してもらって
どこかに ころがって家具のかげ?
って
家中おそうじしながらさがしてたら
パパのおへやの
ラジカセのうえにきちんと置いてあった
笑っちゃいけない・・・けど 笑った

半年前に
できなくならないうちにって
半ばむりやり音源つくった「なごり雪」
3月のヨロズ×ヨロズのライヴでまだできそう!
ムジカ 練習しなっくっちゃ!

これはね ず~っとまえ
「ぞうさんコンサーツ」って
こどもたち向けのイヴェントやってたころの
想い出の曲なんだよ


なかなかたいへん

2016年02月01日 | 若年性アルツハイマー病


おんがくは くうきのなかにきえていく
わたしたちは どこへいくんだろう

オリジナルソング
なんだかんだでまるまる一ヶ月かかってしまった
やっと一段落


パパの様子レポート

一ヶ月前につくったデュエットの課題
つくるときに、歌ってあわせて
よし、いいかんじ!って 仕上げたのに
パパ 音程とれない
と、いうより 違う音うたってることに気づかない
「おまえ、ちがう!」
の 一点張り・・・ハモってないのはわかるんだ
絶対音感パーフェクトなころは
ハモの感覚弱かったのに
ふしぎなもんだなあ


カフスのボタンとめたままシャツをぬごうとして
手がぬけない SOS!!
あわてない あわてない


三月演奏予定のプログラム
土日のどっかで
持って行くキーボードで音だししてみよう
と 提案したら「今からやるか?」とやる気まんまん
子どもたちのスケジュールや家事があって
ちょっと待ってもらったら
たぶん・・・きえた
だって 次の日 「今日どこかであわせる時間とれる?」
って きいたら
「急にいうな!」って おっこったもんな

とかなんとかいいながら
お昼ごはん後 自然なながれでさそったら
ほいほい と 打ち合わせ おけいこ はじまった
すべて 良好
のってくると絶妙な即興もとびだす


音階の練習 指遣いが混乱
さらに どの小節さらってたかがとんで
おなじところで堂々巡り


向かい合っていろいろお話しする
お話すること すじみちしっかり
あいずちうつながら、ムジカは病気のことなんか忘れてる
なのに
結論は微妙に???なところに・・・
???だよ って言ったら
「どういうこと?せつめいして」ってパパ
で、ちゃんとコミュニケーション
の はずが やっぱり微妙に???


もとからパパのなかにある概念はねじれない
現在進行形の会話はには
とりこみやすいものと とりこみにくいものがあるんだな、きっと
たぶん 心地よい 安心できる部分をつぎはぎしてる
ストーリーが微妙に変形するもん
安心できる形 心地よいかたちにしてつたえれば
ゆっくり ゆっくりでも 伝わるんじゃないかな?

伝えることあきらめたら
パパ 知らぬが仏 のお人形さんになっちゃう
ぜったい やだから
安心な 心地よい生活で
パパのこころに触れ続けていたいと思うんだけど
それには 時間がいっぱいかかって
家事がムリ!ってなるね
おうちの中も心地よく整えておきたいのに
うまくいかないもんだな

まして ムジカ
自分の音楽つくれないや

ても言ってられないからちょっとづつやろう

等身大
そのまんまで
ゆっくりで