望んでた展開？

減７の和音は無限階段
どこまでも読みかえて
永遠に終わらない
次に来るのは光か闇か
たどりつくまで
誰にもわからない




だありんのリハビリ
新しいステージに突入して
ぼんやりとした過去の記憶を完全に捨てて
新しく獲得
本当に全部捨て去って
何もかも真っ白な状態からの
「成長」の日々

すごいね

チャレンジするだありん
少しずつ少しずつ前進するだありん
じっと見守っているMUSICA

おきがえ トイレ お片付け

子どもたちが小さかったころ
目の前に展開していた感動の日々が
またMUSICAの前にある

お絵描き ぬり絵 パズル 絵本

なんだって教材
1日中続くだありんのチャレンジ

ピアノ オーボエ チェンバロ

ずっとずっと目が離せない
やりたいことはいっぱい

お散歩 ランニング 山登り

こうやってイチから
人ってこうやって生きる力を身に付けていくんだ

なんてこった
生まれ変わってやり直してるだありん
「回復」なんて甘っちょろいもんじゃない

そしてコンサート
やり抜いただありんの演奏は
やっぱり素晴らしかった
MUSICAは精一杯サポートした

でもね

プログラムの残りの部分
MUSICAのソロライブ
まだ歌える
その実感が欲しくって
妥協しないで曲を選んで

マイルストーンをひとつ積む

のが苦しかった

おけいこしてたら幸せで
ご飯食べなくたって
眠らなくったって
ピアノの前に座りさえすれば
MUSICA my world のはずだったのに
おけいこのためにピアノの前にたどり着く気力が
振り絞ろうにもどこにも

なかった

たった1回分の体力と気力と
本番のために温存するのが精いっぱい
もう ムリなのかもしれないね
なんて
MUSICAらしくもない
弱気になったりして

もしも
もしもだよ
音楽をしないなら
私たちは何をしたらいいんだろう？

コノイノチハナンノタメニ？

全方向にたくましく成長していくだありんと
わからなくなってるMUSICAと

結論出すのはまださきのことだけどね
ショートにした髪が
もとの長さに戻るまでね


今、ちょうどいい感じのセミロング


YOROZU×YOROZU のトークコンサート
大盛況で終了して1週間

と3日経ちました

自分のために流せる涙

減７の和音は無限階段
どこまでも読みかえて
永遠に終わらない
次に来るのは光か闇か
たどりつくまで
誰にもわからない



それは 突然襲ってきた
真夜中の
すやすや眠るだありんの寝息

うぐっ・・・

涙が流れた

充分、充分カワイソウじゃん
あ・た・し

びっくりして
何度も何度もかみしめた

充分カワイソウじゃん


忘れてた
ムジカ花のイソジーナ
５０をすぎて花盛り


子どもがおおきくなった
亭主元気留守がいい
そしてしっかり稼いでちょうだいな
老いを前にしばしの自由時間
体力も若さもあと少し
自分のためにつかっていい
そんな時間のはずだったのにね


忘れてたよ
ムジカ花のイソジーナ


リコードファイターなんてあだ名を頂戴して
アルツハイマー病と闘う
だありんと二人三脚
後悔することなんてね
これっぽっちもないよ

精一杯生きてる
何が悪いの？って
憤慨することはいっぱいあるけれど

いつだって戦闘モード
さあ、考えろ、つぎはどうする？
次に打つべき手は何なんだ？

ままならない病気
苦しい毎日
そのために流した涙はいっぱいあった


嗚咽は止まらない

忘れてた
ムジカ花のイソジーナ


真夜中の
すやすや眠るだありんの寝息
その横で布団に倒れこんだら
あっという間に朝
5年間、そんな日の連続だったよね


子どもがおおきくなった
亭主元気留守がいい
そしてしっかり稼いでちょうだいな
老いを前にしばしの自由時間を
自分のためにもりもり使う人生の先輩たちを
いっぱいみてきた


（そんな日がいつかくるって思ってた）


真夜中の
すやすや眠るだありんの寝息
ほんの少しホッとしたら
闘い続けた日々が
ああ、そうだったなって
ちょっとだけ過去のこと

ねえ、ムジカ
あんたってかわいそうね

誰かに言われたらきっと反発する

ねえ、ムジカ
あんたってかわいそうね


自分で自分を憐れんで
そんなことないよって反発して
朝になったら
また 闘いが始まるんだけど

でもね

自分のために流す涙
とりもどせたオドロキ
五十路後半 まだまだ咲けるね


ゆっくり眠ってね だありん
元気になってくれてありがとう