たぶん、ふつーの写真日記

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2008年06月21日 10時12分18秒 | 気になった記事
 国産の野菜がスーパーの店頭から消える可能性が出てきた。

 化学肥料の原料であるリン鉱石の世界最大規模の輸出国である中国が実質的な禁輸措置に踏み切ったのだ。
 今年4月、中国は化学肥料の輸出関税を100%と大幅に引き上げ、翌5月にはリン鉱石の関税も100%に引き上げた。
 13億人という世界最大の人口を養うべく自国の農業向けにリン鉱石を活用するように方針を変更したためで、
実質的には禁輸措置に近い。

 肥料の3大要素といえばリン、窒素、カリウム。この3つがなければ日本の農業は成立しない。
にもかかわらず、日本はリン鉱石の全量を輸入に頼っており、その多くを中国に依存。もともと、危うい立場にあった。

(中略)

 中国に限らず、中国に並ぶ世界最大のリン鉱石の生産国である米国はすでに輸出を禁止している。
ロシアなどでも産出されるが、国際的に品薄状態が続いており、すでにリン鉱石、窒素、カリウムは、
ここ数年で2~5倍も価格が上昇している。
 今後、さらに入手困難になれば、中国や米国以外の国も自国の農業のために禁輸措置に動く可能性もある。
そうなれば、日本の農業は窮地に立たされる。

 40%以下と先進国のなかで最悪の食料自給率を少しでも高めようと、農林水産省は、後継者不足の解消、
減反政策の見直し、企業への農業の開放などさまざまな政策を打ち出そうとしている。
だが、肥料がなければ国内農業生産増大は望むべくもない。
 中国産ギョーザに農薬が混入されていた事件以降、安全性を気にする消費者のあいだでは
国産の食品に対する人気が高まっていた。
 しかし、中国からの肥料がなければ、食べるもの自体がなくなるかもしれない。それが日本の現状なのだ。

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肥料1.5~2倍に値上げへ 全農が最終調整

 化学肥料の約6割のシェアを持つ全国農業協同組合連合会(JA全農)が、主要な肥料の
販売価格を7月から現行の1.5~2倍程度に値上げする方向で最終調整していることがわかった。
原料のリンや窒素などの価格高騰が理由。今後、農産物の価格にも影響する可能性がある。

 全農は原則的に毎年7月に肥料の価格を改定している。値上げは今回で5年連続。
73年の第1次石油危機時に品目によって30~40%値上げしたが、今回はそれを上回る
過去最大の上げ幅になる。農林水産省によると、生産費に占める肥料の割合は約1割で、
値上げは農家にとって大きな負担となる。

 全農は近く値上げ幅を発表する。ただ毎回、肥料の価格そのものは公表していない。
農水省の資料などによると、様々な肥料を混ぜ合わせた「高度化成」という主要な
複合肥料の場合、価格は20キロあたり2100円程度(06年)。倍になると4千円を超える。

 中国やインドなど新興国の食糧需要の急増に合わせて、世界の肥料の需要も増加。
肥料の3大要素であるリン、カリウム、窒素の国際価格も急騰している。日本は原料の
ほぼ全量を輸入に頼っているが、リン鉱石の有力な生産国である中国は、
国内分を確保するため輸出税を課すなどして輸出を規制している。

 肥料価格の高騰は、ローマで今月開かれた「食糧サミット」でも、食糧問題に深刻な
影響を与えていると指摘された。

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>生産費に占める肥料の割合は約1割
米農家の話か?
ウチのような果樹農家だと農薬と肥料で(新規に機械購入を除く)半分以上
行くが・・・・?

>価格は20キロあたり2100円程度(06年)
 毎年値上げと言いつつ、2年も前のデーター出しても意味なし。
いまだと、¥2800(税抜き)とかだし・・・・・・。

 要らない道路作るお金があったら、こういう方面に注力して欲しい物です。
最低限必要な部分は、自力で何とか出来るようにしておかないと干上がってしまう。
今の時代、堆肥で賄う事は高齢化・担い手の減少でとても無理だし
成分の調整された物にあわせようとすると金銭的にとんでもない事になって
今の収支状況からも無理だし・・・・。
要らない道路を造ってるお金があるんだったら、海外の鉱山とか買い占めて
安定供給に努めて欲しい物。

このままだと、肥料の回数や質が落ちて作物の品質が落ちるだけでなく
廃業に向かう人が加速的に増え、自給率が一気に落ちる事明白。
流通させるには、ある程度まとまった量が出来ないと無理なので
ヘタすると産地自体消滅するかも?

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