書名 定年夫婦のトリセツ
著者 黒川 伊保子
発行社 SBクリエイティブ
発行日 2019年4月19日
頁 167
価格 800円 + 税
人生は100年時代になり、夫婦は定年後、さらに40年をともに過ごすことになる。
定年後は女のテリトリーである「家庭」に夫が入ることになる。
そこでは男社会で通用した「男のルール」は通用しない。
女のテリトリーでは、男は女のルールにのっとって、生きていかなくてはいけない。
そんなとき、男はどうする? 女はどうする?
男の脳と女の脳は真逆にできている。
だからこそ男と女は補い合ってうまくいく。
でもだからこそ男と女はすれ違う。
定年前はすれ違ってもほんの数時間を我慢すれば1日は終わった。
しかし定年後は24時間、夫婦がともに過ごすことになる!
「男と女は脳の作りが違う」とはよく言われるが、24時間一緒にいるなら、お互いを理解する「夫婦のマニュアル」(トリセツ)が必要だ。
これからの40年を幸せにすごせるかどうかは、このマニュアルの理解にかかっている!
夫は妻(女)の脳を理解し、妻は夫(男)の脳を理解しよう。
<目次>
はじめに 夫婦のツケは定年後に払うことになる
第1章 夫婦はなぜムカつきあうのか
第2章 定年夫婦のための「準備」と「心構え」 ~定年までに準備するもの・こと・心構え
第3章 「夫の禁則」5ヵ条
第4章 「妻の禁則」5ヵ条
・男と女は、あらゆるシーンで正反対の答えを出す。
・半径3mの外側が男の守備範囲
・女の意識は、近く(半径3m以内)の愛しいものへ
・ムカつき合うことこそ、愛の正体だった! --->生存可能性を上げる。
・男性脳:
・ゴール指向
・問題解決型
・空間認識力が高い
・シングルタスク
・女性能:
・共感重視型
・マルチタスク
・妻である指揮官の心得
・山本五十六 元帥のことば
「やってみせ、言って聞かせて、やらせてみて、褒めてやらねば、人は動かず。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は、実らず」
・失敗して試行錯誤を重ねることも、仕事を覚えるには大事なこと。
・愚痴を言わない英雄夫は、妻を人生からしめ出してしまう。
・仕事に誠実で、仕事の辛さを決して家族に見せまいとする、ヒーロー男子ほど、この事態に陥る。
・「仕事と私とどっちが大事?」--->「どっちも大事に決まっているじゃないか」--->
「バカなことを聞くな」--->妻のあきらめ
・飲み込んだその小さなあきらめは、やがて胸の奥で膨れ上がり、
「一緒にいるいる意味がない」ということばになって浮上する。
・そう言われたら、夫は即座に憤慨し「バカなことを言うなよ、一緒にいるだけで意味がある。
そんな女はおまえだけだ」と言うべし。
・たとえ何もしてくれない妻でも、自分を頼っている限り、夫は見捨てたりしない。
・若き日、わかってくれなさに絶望して、「一緒の空気を吸うのも嫌」と思った日もあったのに、
「この人がいなければ不便かも」から「この人がいなければ、この人生はなかったな」と思える領域へ。
・夫婦は投げ出さないほうがいい。
ふっくらと優しい夫婦の朝は、結婚30年を越えたころ、腐れ縁の果てにやってくる。
定年による環境変化で、「夫婦のしあげ」に失敗するなんて、残念過ぎる。