徒然草Ⅱ

「アッ!」「イイねえ!」「ウッソー!」「エーッ!」「オおぉ!」ということを書きたい!?
(読書日記備忘録を中心として)

定年夫婦のトリセツ

2019年10月24日 | 伝えたい思い


書名   定年夫婦のトリセツ
著者  黒川 伊保子
発行社 SBクリエイティブ
発行日 2019年4月19日
頁     167
価格   800円 + 税

人生は100年時代になり、夫婦は定年後、さらに40年をともに過ごすことになる。
定年後は女のテリトリーである「家庭」に夫が入ることになる。
そこでは男社会で通用した「男のルール」は通用しない。
女のテリトリーでは、男は女のルールにのっとって、生きていかなくてはいけない。
そんなとき、男はどうする? 女はどうする?

男の脳と女の脳は真逆にできている。
だからこそ男と女は補い合ってうまくいく。
でもだからこそ男と女はすれ違う。
定年前はすれ違ってもほんの数時間を我慢すれば1日は終わった。
しかし定年後は24時間、夫婦がともに過ごすことになる!
「男と女は脳の作りが違う」とはよく言われるが、24時間一緒にいるなら、お互いを理解する「夫婦のマニュアル」(トリセツ)が必要だ。
これからの40年を幸せにすごせるかどうかは、このマニュアルの理解にかかっている!

夫は妻(女)の脳を理解し、妻は夫(男)の脳を理解しよう。

<目次>

はじめに 夫婦のツケは定年後に払うことになる
第1章 夫婦はなぜムカつきあうのか
第2章 定年夫婦のための「準備」と「心構え」 ~定年までに準備するもの・こと・心構え
第3章 「夫の禁則」5ヵ条
第4章 「妻の禁則」5ヵ条

・男と女は、あらゆるシーンで正反対の答えを出す。

・半径3mの外側が男の守備範囲

・女の意識は、近く(半径3m以内)の愛しいものへ

・ムカつき合うことこそ、愛の正体だった!  --->生存可能性を上げる。

・男性脳:

 ・ゴール指向
 ・問題解決型
 ・空間認識力が高い
 ・シングルタスク

・女性能:
 ・共感重視型
 ・マルチタスク

・妻である指揮官の心得
 ・山本五十六 元帥のことば

   「やってみせ、言って聞かせて、やらせてみて、褒めてやらねば、人は動かず。
    話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
    やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は、実らず」

・失敗して試行錯誤を重ねることも、仕事を覚えるには大事なこと。

・愚痴を言わない英雄夫は、妻を人生からしめ出してしまう。

  ・仕事に誠実で、仕事の辛さを決して家族に見せまいとする、ヒーロー男子ほど、この事態に陥る。

  ・「仕事と私とどっちが大事?」--->「どっちも大事に決まっているじゃないか」--->

   「バカなことを聞くな」--->妻のあきらめ

   ・飲み込んだその小さなあきらめは、やがて胸の奥で膨れ上がり、
    「一緒にいるいる意味がない」ということばになって浮上する。

   ・そう言われたら、夫は即座に憤慨し「バカなことを言うなよ、一緒にいるだけで意味がある。
    そんな女はおまえだけだ」と言うべし。

・たとえ何もしてくれない妻でも、自分を頼っている限り、夫は見捨てたりしない。

・若き日、わかってくれなさに絶望して、「一緒の空気を吸うのも嫌」と思った日もあったのに、
 「この人がいなければ不便かも」から「この人がいなければ、この人生はなかったな」と思える領域へ。

・夫婦は投げ出さないほうがいい。
 ふっくらと優しい夫婦の朝は、結婚30年を越えたころ、腐れ縁の果てにやってくる。
 定年による環境変化で、「夫婦のしあげ」に失敗するなんて、残念過ぎる。