山陰政策研究会2012琴浦フォーラム「地域で元気に暮らす 地域で福祉を考える」を開催しました。激しい雨の中、多くの議員の皆さん、市民の皆さんにお集まりいただき、感謝いたします。ありがとうございました。
フォーラムは琴浦町長にご挨拶をいただき、竹川俊夫・鳥取大学地域学部准教授の講演「鳥取県の現状と地域福祉の課題 ~今なぜ地域福祉が注目されるのか~」から始めさせていただきました。竹川先生は国や県、市町村、それに社会福祉法人で行っていた「社会福祉」から、自治体地域住民、民間企業が連携して進める「地域福祉:へ時代は変わりつつある。地域の保健・医療・福祉の関係者と住民が一丸となった地域包括ケアシステムの構築を目指すべきだと話されました
「認知症予防でまちづくり ~安心して暮らせる町をめざして~」のテーマで次に講演いただきましたのは藤原静香・琴浦町地域包括支援センター主査です。認知症の理解と早期発見を目指して、「ひらめきはつらつ教室」を開催したところ、「何で町が呆けを見つけるだ」と叱られたなどとエピソードなども交えながら、ようやく認知症の早期発見、早期治療がいかに必要か、住民の皆さんの理解を得られることろまできたと話されました。
琴浦町は浦上鳥取大学医学部教授が中心になって開発したタッチパネル式コンピューターでの認知症のスクリーニング検査の体験コーナーも設けました。このごろ物忘れすることがあるので、ちょっと心配しながら私も試してみましたが、15点満点中15点で安心しました。
最後は日野 力・鳥取県長寿社会課長の講演です。厚生労働省から来ている官僚らしく、財務省とのやり取りで苦労した経験などを紹介。国レベルでは、財政難の折から、ある分野で予算の増額要求をすることは、他の分野での減額要求をすることに他ならない。経済成長による税の自然増収も見込めない今、現実論として地域福祉を考える地に足を付けた議論を地方議員の皆さんにもして欲しいと話されました。
最後に、ちゃっかり、私が国際まんが博覧会、中川米子市議が全国政策研究会IN福岡大会のPRをして会を閉めさせていただきました。
このような講演会を企画運営するのは、企画立案から講師の依頼、チラシ制作にその配布などかなり大変です。私たちの山陰政策研究会は、約20人の地方議員の集まりですが、それぞに忙しく、打ち合わせも十分にできないような状況で、メーリングリストが頼りの準備でした。それでも、多くの皆さんにお集まりいただき、3人の講師の方々には本当に有意義なお話をいだき、心から感謝しております。本当にありがとうございました。