『憚りながら』読了。

『憚りながら』読了。


　　伝説の山口組武闘派組長が、その半生と哲学、事件・引退の真相を語る〈衝撃〉
　　の単行本！
　　かつて伊丹十三監督・襲撃事件などで日本社会を震撼させた武闘派団体・後藤組の
　　後藤忠政組長。08年10月に山口組を電撃引退し、翌年には天台宗系の浄発願寺で
　　得度（得度名＝忠叡）。日本中をあっといわせたのは記憶に新しい。
　　それから１年……財界・政界にも大きな影響力を発揮し、山口組の直参として、
　　日本の深層を生き抜いた後藤忠政とは、いかなる人物なのか？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（『楽天ブックス』ＨＰより）
戦後の極道史。しかし、極道映画見たことないし、近所にもいらっしゃらないし
本当にこんな世界あるのかしら？・・・と思っていたが、あるところにはあるのね。
世界が違うから、それってどうよ？・・の道徳も通用する所ではしてしまうのだ。
「復讐の連鎖を断ち切ろう・・」なんて言葉は一切通用しない世界の出来事が
づらづらツラツラ書かれている。
これでいいのかなあ～～？？・・と読み進むも
・・・命かけて生きてきた人のインタビューなもんで、不思議と説得力が
あるところはある。
リアルなんだろうが、一般人からしたらやっぱりお話の中の出来事のようだ。
・・と思いつつ読んだら面白い。
『うぬぼれ刑事』を見て喜んでるような主婦の読む本ではないかも・・・。
（↑↓・・そしてクドカン絡み）
『タイガー＆ドラゴン』に、ちょっと極道（・・って言わないか（笑））長瀬君が
出てたから、それ絡みで（何年経ってるねん？！）
読ませていただいたのよ。
・・・政治家の先生方が是非お読みになってね♪・・という本♪

ある晴れた夏の日の午後に・・・。

午後から、小学生相手にちょっとしたお教室をやってます。
早く引き上げる子は早く帰るが、まったりいる子はまったりおる。
その日も、まったりしていたＯちゃん（小学２年生）
「お母さん、お迎えにくるかもしれないから早くしたら～～」と
一声掛けたものの、すっかり忘れ一時間以上経過。

教室のドアが、バンっ！！・・・と開く音。・・・ドキッ！
「Ｏ！！Ｏ！！・・・出てきなさいっ！」←Ｏちゃんのおかあさんの声。

あ～～遅くなりすぎたのかな？
ちょっくらご挨拶してこようか・・と出て行くと
仁王立ちで仁王さまの様に、眉毛を吊り上げたＯちゃんのお母様・・。

「すいませ～～～ん。ちょっとお待ちくださいね♪」・・の私に
「お世話になります～♪」
・・の一言・・は・・・まあええわ・・。お月謝いただいてるから・・。

しかし、「こんにちは」・・あるいは「すいません。うちの子呼んでもらえますか？」
・・・の一言もないまま、再び
「Ｏ！！Ｏ！！・・・早く出てきなさいっ！」って叫ぶ母！

こわ～～～～～～っ！怯える私。
玄関まで行ったＯちゃん・・
「あんたっ！１５分に待ってるって言ったのになんで出てこないのよっ！
ほにゃららほにゃらららら・・・（怒！）」・・と、叱られまくるＯちゃん・・。

気の毒である。
急いで片付け、帰ろうとするＯちゃんの背中に
「・・・Ｏちゃん、家に帰ってあんまり怒られんように、上手いことやりなよ・・」
・・と、呟いた。
ニッコリ笑うＯちゃん・・・更に気の毒である。
自宅に帰り、果たしてＯちゃんに待ち受ける運命やいかにっ！・・である。
頭をよぎる辻さんの詩・・・。見知ってるけど・・。

小さい子がいるおうちでは、この暑さ・・イライラされてるお母様も多いのであろう。
かつての、自分を見る思いであった。

しかし・・・だ。

どんなにイライラしてても、『ご挨拶』ぐらいは５秒もかかんないんだから
できないのかね～？・・・と思った。
・・・ちょっと、ムカついた自分がいたのも事実。

しかし・・・だ。
それよりなにより、怯えてドキドキしたものの・・・
・・・この手の・・・
怒り狂うに任せて常識からちょいと外れちゃってる『人』を
ひっさしぶりに見たことに対して・・・

・・・いじょ～～～～～に
トキめいてる自分を発見！！

子供が学校に行ってる時にはＰＴＡ等々で、揉めてる現場を見たり
町内会の役員に（←不運にも）当たった時にも、役員会等々で揉めてる現場を見たり
はっきり言って、その辺の芝居を観てるより面白いなあ・・という所を見れたのだが
・・・・最近、役員の仕事も（←運良く）当たらないので・・・
・・・そういうの見てないじゃん！！

・・・と、ハタと気がついた。
・・・ドキドキしながら珍しいものを見た！・・とトキめいてる自分に
あまりにも、最近世間に出てない自分を感じた。

チビッコと家族だけだもんな～～。
いいのかな～～。なんか世間と離れちゃってるなあ～～・・と、考えてたら
「いつもお世話になってます～～♪」・・と
夏休み旅行のお土産を持ってご丁寧にご挨拶に来てくださったお母様あり。

モノを頂くと、私の中では『超良い人』に、昇格するのである。
・・・頂いた訳ではないが、嬉しかったので、お子チャマ達を褒めまくる私♪
良い人と良い人のお子様達が（姉弟）か、ニコニコと帰っていかれた♪

まあ、こんな感じで日々・・良いことにしておこう・・かな♪
・・と思うある晴れた夏の日の午後であった・・・♪