地域活性化とスーパーマーケット（加賀市）

　2月下旬のある日のこと。その日は鯖江駅からJRに乗って加賀温泉駅まで。ただし遊びが目的ではなく、身内からの急な用事により、駅隣の「アビオシティ加賀」に向かった。


　「アビオシティ加賀」は「アルプラザ加賀」（平和堂）がキーテナントとして入っている店舗である（福井ではショッピングシティベルに相当）。加賀温泉駅に隣接しており、駅正面から出てすぐ左手に見える。加賀市所有の市民ホール（アビオシティホール）も併設する、比較的大きなスーパーである。この日は平和堂の関連会社「加賀コミュニティプラザ」に伺ったが、そこでアビオシティ加賀の取り組みを伺う事ができた。


　加賀温泉駅周辺は、観光地として有名であり、温泉施設のほか、周遊バスCAN BUS（キャン・バス）といった観光用の交通手段もある。一方、駅周辺は田圃が広がり、人口自体も7万程度と、越前市（8万）より小さい。商圏が小さく、また景気の悪い中、単にスーパーとしてだけで居るべきか？そうでなければどうあるべきか？そのひとつの答えが地域（加賀市）との連携、であるという。

　平和堂アルプラザ加賀には加賀コミュニティプラザという関連会社があり、加賀市とのイベント連携・協力を行っているという。どのようにしたらお客が来るか、喜んでもらえるか。平和堂と加賀市、双方の持つ共通の課題を互いに連携して取り組んでいるとのこと。観光地という性格上、また駅横という立地から、平和堂側からも様々なイベントを立案し、市に提案しているという。市民はもちろん、観光客が立ち寄ってみたくなる場所、それを目指して、加賀市とアビオシティ加賀の取り組みが行われている。