T.Shimada's Diary

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太古の生命(福井の恐竜)

2009年03月21日 23時50分39秒 | 福井
 福井県勝山市北谷町にある化石発掘現場の地層から、ドロマエオサウルス類の化石が発見されたことが3/18、福井県立恐竜博物館より発表された。新種の可能性もあり、そうであれば県内では3例目(フクイサウルス、フクイラプトルに次ぐ)となる。

 今回発掘されたドロマエオサウルス類は、小型の肉食恐竜であるが、体表に羽毛がある羽毛恐竜の一種とされる。発掘された化石は約160点にも及び、全体の6割に及ぶという。先のフクイサウルス、フクイラプトルは2~3割の化石から全身骨格の復元がされたため、今回の化石からの全身骨格復元は十分可能であるという。国内3例目となる全身骨格の復元は、今年末までに完成するとのこと。なお今回の化石には、獣脚類としては国内2例目の脳函(のうかん)(脳を納めている部位)化石もあり、恐竜の神経系統がどのようになっていたかの研究につながると期待されているという。

 化石が発掘された福井県勝山市北谷町は、手取層群(てとりそうぐん)の上部、北谷層(きただにそう)がある。白亜紀前期(約1億2千万年前)の地層であり、過去にも多くの化石が発掘されている。国内に2例ある新種の化石もまた、この地層から発見されている。

1. フクイサウルス・テトリエンシス(Fukuisaurus tetoriensis)
  …イグアノドン類、中型草食恐竜
2. フクイラプトル・キタダニエンシス(Fukuiraptor kitadaniensis)
  …カルノサウルス類、中型肉食恐竜


 勝山市にある福井県立恐竜博物館では、3/20~4/5の間、今回発掘された化石を公開展示している。時期は未定であるが、今後も公開される予定であるという。


(ブログ内 関連記事)
恐竜博物館(2008年3月)

(参考)
・福井新聞(2009/3/19付、3/21付 紙面)
獣脚類恐竜の化石160点発見 県立恐竜博物館(福井新聞Web版 2009/3/19)
ミニ肉食恐竜の化石、全身の6割発見 福井・国内3例目(朝日新聞 2009/3/19)


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