T.Shimada's Diary

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ロンドン滞在記(11) - 大英博物館(2)

2008年12月13日 20時04分02秒 | 出張・旅行
 大英博物館(The British Museum)の2階、南階段付近。所々改装工事を行っているため、とりあえず、館内で行ける所を周ることにした。

 2階展示室ではじめに入ったエリアは、ヨーロッパに関する展示エリアであった。


 時計が展示されている部屋。鐘と連動した現役の大型時計や、17世紀頃の箱型のアンティーク時計(Table clock)のほか、帆船の形をした豪華な飾り時計、時計内部の構造をデザインとして見せているスケルトンの時計など、変わった時計が展示されていた。



 続いては、陶磁器に関する展示室。16~17世紀にヨーロッパ各国で製造された皿(Plate)や花瓶(Vase)などが展示されているが、その中には中国製の陶磁器も含まれていた。中世~近代における、ヨーロッパとアジアとの交易がいかに盛んであったかをうかがわせる。



 初期の中世ヨーロッパに関する展示室。当時の土器や石像、ガラス製品が展示されていた。青銅器の中には、ナッツが入ったままのものもあり、当時の人々がどのようにその容器を用いていたかがよく分かる。



 イギリス国内のハウスステッズ(Housesteads)にあったという、ハウスステッズ砦(Housesteads fort)の模型。砦北側に接するハドリアヌスの石壁(Hadrian's Wall)と合わせて、西暦120年代半ば、ローマ帝国が北方からの侵入に備えて造った砦であるという。石壁に囲まれた中に、館や兵士詰め所、病院などがあったという。領民の家がその近くに町としてあったようである。



 古代、鉄器時代の展示室。発掘されたこれらの遺物は、ガス管工事中に発見された墓にあったという。墓は紀元前1世紀のものであり、ローマ帝国のカエサルの遠征(紀元前55~54年)と皇帝クラウジウスの侵攻(紀元後43年)の間の頃のものという。細長い壺は、イタリアでつくられたアンフォラ群(amphorae,単数:amphora)であり、古代ローマと同じく、ワインの貯蔵に使用されていたそうである。


 古代の権力者の装飾品、torc。「ねじったもの」を表していた"Torch"と同義か。



 古代エジプトの展示室。独特の壁画や、石像、壺などが展示されている。特に近代においては、ナポレオンのエジプト遠征をはじめ、ヨーロッパからの発掘者・盗掘者がエジプトの遺品を持ち帰った例が多く、これらもそうした遺品であるのだろう。


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