先月から深夜の経済のニュース討論番組を観ていて
良く「中国のGDP(国内総生産)が日本を抜く」という話題が出ていました。
そのことが気になって
いろいろ雑誌やらを見ていると、
中国が世界第2位となることが確実なようです。
ただし、
このGDP情報が
すべて同条件での対象抽出であり
かつ
正しい計算と公正な報告書によって
成り立っていると仮定しての話です。
だいたい、
GDPの算出方法自体が国よってまちまちで
虚偽を計上してもわからないのが現状・・・。
中国は平気でうそをつくし・・・。
「自国に良いように改ざん・ねつ造する国だ」
ということを忘れてはいけないのです。
まぁ・・・
ここでは真実として信じて
話を続けると・・・。
中国の2010年のGDPは、39.8兆元(5.9兆ドル)。
これに対して、
日本は、
まだ最終期10月~12月期が発表されていないものの、
2010年のGDPは、
5.4兆ドル程度と推計されている模様。
国として全体的にみれば、
それはすごいことのように思いますが
評論家諸氏が指摘するのは
「個人単位」にすれば
事情が変わって来ると言うことでした。
1人あたりのGDPのことを試算すれば、
2010年の両国の人口は、
中国が約13.5億人、日本が約1.3億人、
1人当たりのGDPを概算、
中国が約 4400ドル、
日本が4万1000ドル。
IMFの統計によれば、
2009年の1人あたり額は
日本が約3万9700ドルで世界17位、
中国が 3700ドルで世界98位だった。
中国の人口が日本のほぼ10倍とすると、
GDPの総額では
日本を追い越したものの、
1人あたりに試算すると
2010年も以前として
まだ日本の10分の1程度しかないことになる。
経済成長の目標が
国民1人1人の個人が「豊か」になることにあるとすれば、
中国自身が認めるように、
中国はまだ「開発途上の段階」にあるかもしれない。
にもかかわらず、
上海や北京の中心部では、
高級外車を何台も
乗り回す富裕層の状況が報道されて来る。
1人当たりのGDPは
日本の10分の1しかないのに、
そうした富裕層が数多く出現しているということは、
それだけ貧富の格差が大きいということであり
国富・国強、民窮・民弱と表現されるように、
一部地域は高成長で潤っているのは
政府と一部の富裕層だけ
という現実があるようです。
最近では
土地再開発のために、
地方政府が農民の住居を強制的に撤去する事例が増え、
官と民との相互不信が高まっているという。
他方では
チュニジア政府の転覆の原因にもなった
フェイスブックやネットでの民主化運動の隆起が
エジプトにも波及し中東諸国の長期独裁国家が
破綻の危機に直面しようとしている。
中国国内では3万人ともいわれるサイバーコップが
ネットの規制を行っている。
規制といっても
所詮は人の作ったもの
規制はいずれ破られるでしょうし
中東諸国の民主化の勢いに乗って
中国国内の不満分子が
爆発するように思うのです。
今のような権力での押さえつけでは
歴史が示すように
近いうちに必ず革命が起きます。
しかも上で触れているように
官・民の不信も大きくなる一方。
中国国内では「反日教育」で
なんとか
共産党への支持を一本化していますが
今後はどうなるかわかりません。
中国にもノーベル賞を取った劉さんのように
民主化を訴える人が
押さえつけられているだけで
本当は多く存在しているのかもしれません。
それらがネットなどで
一斉に隆起したら・・・
反日教育も共産党に利用されただけと
思い知ることでしょう・・・。
アヘン戦争で西洋諸国から
更にひどい仕打ちをされたことを
認識しなおすことでしょう。
近年、
大きく中国は変わると思われます。
それが良い方向に向いてくれれば
いいのですが・・・・
ところで、中東諸国で気になるのは
石油のこと。
日本は8割程度中東に頼っています。
現在はアメリカがドル安政策を取っているため
中東の石油が
1バーレル当たり
100ドルを超えることは無いようですが
今後の情勢では
ドル仕立てでなくなり
各国が独自に価格を決めるようになれば
とんでもない値上がりが
有りそうな気がしてなりません。
今までの世界秩序が
大きく変わりそうです。
そんな時に個人的に思うのは、
世界は人が動かしているということ。
大事なのは人と人との意思伝達。
今後、世界共通の言語での会話が
大きく方向性に関わって来るように思います。
以前から言われている
世界共通語の英語。
しかし
今回は今までのレベルでは無いくらいの激変が
起こるように思うのです。
チャンスと捉えるか
不幸と捉えるか・・・
それは、生きているそこにいる人が
考えれば良いこと。
なにせ、
今までの常識が
常識で無くなる世界が
待っているように思うからです。
。。。。