先日ラジオで
「アンティアンズ」というプレッツェルのお店が出来たとのことを聞いたので
早速午前中から池袋に行ってみることにしました。
番組の中での話では
クラッカーみたいな食べ物でなく
ソフトなパンのようなタイプのプレッツェルで、
サクッとした歯ごたえの後、
ふわっとした食感がすると言ってはりました。
お店で一から手づくりして焼きたてを提供しているとのことでした。
オワフ島に行った時に食べたから知ってましたが
日本初上陸とのことだったので
行列覚悟で行きました。
予想どうりの行列・・・
しかもまだ11時過ぎ・・・
東京ってなんでこうも行列が出来るのでしょうか・・・
本当に不思議な街です。
で、並んでいるときに貰ったパンフレットを見ていると・・・
どれも美味しそうに見える・・・
5個までしか買えないらしい・・・
さすが東京・・・
12時を過ぎました。
まだ列の半分くらい・・・。
前で並んでいた女性2人が旅行の話をしている・・・
聞くつもりはないのですが聞こえてくるのです。
こういう場合どうすればいいのでしょうか・・・
しかも、地元の京都の話なのです。
ベタ褒め・・・
その女性達曰く
「京都で一番おいしいのは
お豆の入った大福餅が一番おいしい」
「え~大福もちぃ~・・・」
「本当においしいの
銀閣寺のあたりにあるお店で
京都に行ったら絶対食べる。
東京にはない味」
「食べたぁ~い」
「お店の名前なんだっけ???」
ふ た ば
心でそう囁いていましたが
20台半ばの女性だったので
「ここは我慢だべ」そんな感じで上を向いてごまかしていました。
さらに彼女達曰く
「アイスクリームもおいしいのがあるの」
「アイスゥ~・・・」
「東京ではない食感で
なんかふわふわした感じで味がきな粉味なの」
「へぇ~珍しい」
「名前なんて言ったかな~・・・」
き な な
またまた、心でそう囁いていました・・・。
ついに私の順番がやって来ました。
時間にして午後1時20分
なんと2時間待ち・・・。
普通のタイプ塩味と
シナモンシュガーと
アーモンドと・・・それにしても大きい
ウインナー
出来たてで温かいうちに食べたからか
めちゃめちゃ美味しかった。
ところで、
2時間並んでいる間に
他にもいろいろなことがありました。
並んでいる大学生の男2人連れ
話していることが妙に嫌みで気になりました。
「プリッツェルってお菓子かパンかどっち、
そんな並ぶほど美味しいの?」
「もっと広い場所に店建てればいいのに」
「お菓子で1時間以上並ぶってなくない」
「きっと馬鹿に思われてるよ」
「だいたいこんなのになんで並ぶんだよ
わかんね~」
結局買って帰ったみたいで・・・
60過ぎのおっさんは
大声で並んでいる人に向かって
「こんなものに並んで恥ずかしくないのかお前ら」
「男が並んで買って恥と思え」
「馬鹿かお前ら、だから日本はダメになるんだ」
大声で発散した後
警備員に睨まれてどっかに行ってしまいました。
この男たちの発言で共通していることは
「他を貶(けな)して 卑(いや)しめて
そして、自分を高めて満足させるという心理」
弱いものいじめを陰でこそこそする心理や
感情のまま差別する心理と
裏腹な事情を兼ね備えていると考えられ
どんな人間にも備わった非常に恐ろしい心理なのです。
彼らの恐ろしいところは
陰で発散するのでなく
不特定多数に向かって聞こえるように持って行き
その欲求を満たそうとしている部分なのです。
普通
陰でその欲求を満たそうとする状態なら
自己制御装置が働き
「それは悪いことだ」と認識していると考えられる。
しかし、彼らは人に聞こえるように言っている点
自己制御が働いていないと考えられる。
むしろ自己正当性を頭に植えつけ
満足感に浸っているように考えられるのです。
大声おっさんの思考回路はたぶん以下でしょう・・・
プリッツェル → お菓子 → 子供の食べ物 または アメリカの食べ物 →
→ 日本男児の食べのもでは無い →
→ テレビなどのマスコミによる日本の弱体化というイメージ →
→ 昔は良かったという意味不明な固定観念 →
→ 昔はプレッツェルは無かった → お菓子も食べれない時代が有った →
→ プレッツェルに並ぶことは日本人のすることで無い
ゆえに、アンティアンズで並んでいる人は
そのおっさんにとっては
非国民に映り
皆馬鹿に見えると同時に
差別する感情が芽生え始めていると考えられるのです。
自分と違うことをする人を攻撃し
勝ったつもりになり
自己陶酔に入り
そして優位に立ったと満足する心理が働いていると思うのです。
順番が逆になりましたが
若者男2人連れも同じで、
自分たちは「他と違うんだ」という意味を含蓄した
意味不明な発言に終始し
貶したりバカにしたりして満足している心理が働いている。
人と人が違うのは当たり前・・・
考え方も 思考も 理念も 宗教もみんな違う。
それを尊重し認め合って
自己主張すべき時には主張し
聞くところでは聞いて
相手を尊重するのが
人の道徳だと私は思うのです。
パンが好きならそれで良いし
機械が好きならそれで良いし
話が好きならそれで良いし
本が好きならそれで良いし
わさびが好きならそれで良い・・・
甘いものが好きならそれで良いし
たばこが好きならそれで良い。
人それぞれ嗜好があって良い。
どんな時代に生きようが
いやしめる事からは
建設的なことは何も生まれない。
争いだけしか生まれない。
チャンバラの時代はその時代で、
ほしがりません勝つまでは の時代も
テレビが街頭にしかなかった時代も
歌声喫茶の時代も
その時代はその時代で
いろんな卑しめがあった。
今現代、そんな時代を反省して
今が有ると私は信じています。
「プレッツェル?
知らなかったなぁ・・・
お店にいっぱい並んでるね。
こういうお菓子を好きな人がいっぱいいるんですね
私も今度味見してみよう。」
「今日は時間があるから並んでみよう
どんな味だろう楽しみ。」
そう思って
大声おっさんや
男2人連れの時間が流れて行ってほしいものです。
関東最後の映画は2本鑑賞
ジャッキーチェンの「ラストソルジャー」と
「さらば愛しの大統領」
異なるタイプの映画。
どちらも違う意味で良い作品でした。
。。。。。。