雨上がりに、金糸梅(きんしばい)にとてもよく似た花を見つけました。
画像は「未央柳(びようやなぎ)」という名前の花です。
金糸梅は、江戸時代(1760年頃)に中国から渡来し、
梅の花に似た黄色い花で、
花から伸びているたくさんの「おしべ」が、まるで金糸のような姿から
その名が付いたと言われています。
「石垣に 金糸梅咲く 在家かな」
大正時代から昭和30年頃まで活躍された俳人「吉田 冬葉(よしだ とうよう)」が詠んだ句です。
この句は「鶯 竹里」という別号で詠まれています。
正しい読み方はわかりませんが「おう ちくり」、「よう ちくり」でしょうか?・・・
◎在家(ざいけ)→出家していない人、仏教の信者
鮮やかな金糸梅が咲いている家から、お経が聞こえてきたのでしょうか?
終戦後の風景のように感じられました。
きっと金糸梅の小さな可愛らしい花々が、心を癒してくれていたのでしょうね。