7月に入り、小庭では青紫の桔梗(ききょう)が元気に咲いてくれています♡
今年は梅雨入りも梅雨明けも早くて・・・
植物たちにとっても、私たち人間にとっても調子を整えるのは大変ですね。
この桔梗も、今年は葉っぱや新芽を虫に食べられて心配しておりましたが、
しゃんとして咲く花姿に元気をもらっています。
「きりきり しゃんとしてさく 桔梗かな」
江戸時代を代表する俳人「小林 一茶(こばやし いっさ)」が詠んだ句です。
◎きりきりしゃん → 身なりなどがきちんとしていて、立居振舞に一分のむだもなく、
かいがいしいさまを表わす語
「きりきりしゃん」を調べておりましたら・・・
102歳まで現役の芸妓さんとして活躍されていた「蔦清小松 朝じ(つたきよこまつ あさじ)」さんという、
東京柳橋の伝説の芸妓さんと深いつながりのあることがわかりました。
「気持ちを引きしめ、背筋をのばす」=「きりきりしゃん」
“ 心がキリッとしていれば、姿もシャンと引きしまります ”
生涯にわたり人生の教訓とされていらっしゃったそうです。
明治時代から平成時代にかけて長年にわたりお座敷に出られていた「朝じ」さんは、
多くの著名人の方々にも慕われており、95歳(平成元年)の時に伝統芸能継承者として、
黄綬褒章(おうじゅほうしょう)を受章されました。
一茶の句に用いられている「きりきりしゃん」・・・
江戸の“粋(いき)”を感じる素敵な言葉ですね♡