就活鶴丸ゼミ・社会人基礎力養成講座

大学生・大学院生のための就活指導
社会人基礎力養成講座

真の自己は未来にではなく過去に存在する!

2008年06月26日 13時20分37秒 | 就活鶴丸ゼミ
鶴の衣服はなぜ学生に不評なのか?
そもそもひとはなぜに服を着るのか?福を着る?
大學入試で頻出の作家であり、鶴の師匠(鶴がかってにそう思っているだけ)でもある鷲田先生!受験生・大學生のみなさん、夏休みに是非好きなタイトルからお読みください。

近代市民社会と自己の不安・・・・(鷲田清一先生の講演より)

http://osaka.yomiuri.co.jp/university/dn70830a.htm

上の毛とかくりそつでつ 親しみ感がありすぎまつ。先生の本は、楽しく分かりやすい!

以下の文章がデツ調ではないのが新鮮(笑)とのコメントをいただいておりまつ。


人の価値は、その人が生涯の中で何を生み出していくか、どのような価値を実現していくかにかかっているのであって、そのひとがどういう場所に生まれたか、誰の子どもであったとかどういう階層に生まれた、どの地域にどういう性に生まれたかということであらかじめ決まっているのではなくて、スタートラインは一緒なのだ、みんな1以上でもなく、1以下でもない。その人が生きた意味とはみんなと同じスタートラインに立って、そこから一人の人間が何を生み出していったのか、どういうことをやったのか何を成し遂げるたかによって決まるのだと、そういう理念のもとに作られた社会です。
そういう理念に立って私たちは200年前に出発したわけです。もちろんこれは理念であって、そこに今もまだ近づこう、近づこうとしているのです。現に性の違い、男性も女性も同じ1票というところまでには100年がかかりました。
理念としては、出自によって差別されないということになるのですから、個人の自由ということが中心になってきたのですが、言い換えると、可能的にはあらゆる職業が自分の前に開けている、家族を構成するときに、潜在的にはあらゆる人がパートナーとして開かれているということを意味しています。
以前の社会では職業は生まれたときにだいたい決まっていましたし、結婚する相手もどういう地域のどういう階層の人かだいたい決まっていて、自分は誰なのかと考える人は哲学者以外あまりいなかったのです。問わなくても人生は見えていたし、それ以外の可能性というものは現実的にはほとんど開かれていなかった。
ところがこの表現の自由、職業選択の自由、結婚の自由そういうものが理念として開かれてきますと、個人は自分の意志で何にでもなりうる存在となります。そして可能的には何にでもなりうるという社会を私たちは今も、目指しているのですが。
これは逆に言うと自分が自分であるために理由が必要になった時代になったということ。つまり、自分の人生というものを自分の意志でデザインすること、自己決定といわれますが、要するに個人が自分のライフというものを自分でデザインするということは、裏返しにいうと、自分が今こういう人間であることの理由が必要だということです。その理由がうまく見いだせないと非常に不安になる。自分がこの職業に就いていることに理由が、あるいはこの人と家庭を持ったことに理由がうまく見つからないとき、感じられないときには、私たちは「自分とはいったい何なんだろう」という問を発せざるをえない時代になったということです。
     
『ひとはなぜ服を着るのか』の中で、自分という存在と衣服との関係についてこんなことを言っています。
「衣服という皮膚という言い方がなされます。衣服は肉体を守るためのものと考えられがちですが、それだけでしょうか。中国での纏足や、ヨーロッパのコルセット、現代のピヤスなどの肉体を傷つける習慣をみると、自然のままの肉体を守るということが衣服の目的とは言い切れないようです。考えてみると僕たちは自分自身の肉体について持っている情報はとても貧弱です。どうも私たちは自分自身の身体、言い換えれば私の輪郭を補強する技法としてファッションが用いられるのではないでしょうか」
「衣服には社会的な記号としての働きがあります。ロラン・バルトはファッションは「わたしとはだれか」という問いと戯れているといっています。わたしはだれか?男性か女性か、大人か子どもか、どんな職業に就いているか、オフはどんな生活をしているか、どんな性格か・・・。性別、職業、年齢、ライフスタイルこれらへの問いのすべてとファッションは関わっている。親に着せられるのではなく、自ら服を選びとるようになるのは「私とは何なのだろう」という問いを始めたときからなのです」

鶴のアロハは鶴のみぞ着る

タイトルにあるとおり、就活を控えている学生諸君!就活では20年間の人生をたな卸しして、与えられた状況の中で、どのように行動してきた人間なのかを、論理的にESに書き、面接やGPディスカッションで、論理的に相手に伝えなければなりません。

真の自己は、未来にではなく、過去に存在する!

ブックマークの最初にそのヒントがありまつ。是非秋にお会いしましょう!







真の自己は存在するか?秋葉原通り魔事件で考える!

2008年06月17日 20時54分29秒 | 就活鶴丸ゼミ
本日の小論文では生徒が時間過ぎても教室で格闘しとりました。何でそんなに今日はやる気あんのか・・・・「真の自己」は存在するかがテーマだからでつ!
昔も今も学生は「心理」に興味あるんやね!まあ興味がわくのはいいことですわ!今回はだけ?は、添削も楽しんでできますわ !
       
「幻想の未来」 岸田秀・・・・真の自己など存在しないし、在ると考えることは危険である。
という岸田の主張をまずは読み取る・・・30点
この主張に対して賛成か反対かを800字で述べる・・・・・・70点

考えるヒント写真の如く「偽りの髪」はある。⇒「偽りの自己」は存在するということか?



         自我も世界も幻想である!
欧米人を支える「近代的自我」――それは日本人が夢見つづけた幻影だった。岸田は、人間が本能の壊れた動物であり、「自我」とはその代用品として造られた幻想だと喝破する。それゆえに自我は、常に何物かに支えられずには存立できない不安定な存在である。

わたしは、人間の問題は自我の問題であると思った。それでは、自我とは何か、見たところ、人間以外の動物は自我のようなものは持っていないようで、それで別に困っているわけではなく、うまく世界のなかで生きている。人間だけがなぜ、こんな面倒な煩わしいものを持っているのか。……しかし、どうも人間にとって、自我は必要不可欠らしい。なぜか。どうにかならないか。(本書より)

岸田秀の最高傑作ですわ!学生さん!自由な時間のある今こそお読みください!
明快で、分かり易く、近代的自我や真の自己についての神話を打ち倒していまつ。

ウンチ君の薀蓄!
岸田の師匠はフロイト!フロイトがみつけたのが「無意識の部屋」
当人には直接知られず、それにもかかわらずその人の判断や行動を支配しているのが「無意識」でつ。
人間は自分自身の精神生活の主人ではないことを実証してみせたのが、 フロイトの「精神分析入門」
人間は自由に思考しているつもりでも
どのように思考しているかを知らないで思考している。

鶴はソニー時代を意識するのは苦痛なので、考えるのも嫌だ・・・・
これがフロイトのいう「抑圧」でつ。

「精神分析入門」では、2つの部屋と番人の例で「抑圧」のメカニズムを説明します。

「無意識の部屋」・・・広く、あらゆる心の動きがひしめきあう。

「意識の部屋」・・・狭く、汚く危険なものは、予め排除され、お客を迎える準備ができている。

この2つの部屋の敷居に番人がいて、検閲をし、不都合なものは意識の部屋に入れない。 ⇒このメカ二ズムが「抑圧」でつ。


本日一番!
人間は自分の心の中全てを意識化することはできない!
意識化するのが苦痛であるようなものは無意識に戻される。
番人の選別基準を自分自身は知らない!
そもそも番人がいて、検閲していることを自分は知らない!

我々はフロイトによれば構造的に無知なのでつ。

抑圧のメカ二ズムが、人間の個性やパー祖成りティーに重大な影響を及ぼす!

他人には、鶴が構造的に避け続けている無意識が分かるのでしょうか?

「鶴イト」?も同じようなことを日々飲み屋で叫んでますわ!
「人間半分は闇じゃけん」・・・・これですわ! 武豊君によれば馬は5分で一変するらしいですわ!

「自分は何かを意識したがっていない」
     という事実を、何人も意識化することは出来ないのでつ !

学生諸君真の自己はあるのかないのか
まずは「幻想の未来」を読んで答えを出してください。


欧米から伝わったこの思想は日本でも心理療法家・カウンセラーの間でもてはやされているが(「自己実現」「自己開発」「潜在能力の発見」などのテーマが取り上げられないことはない)
そのようなどこにもありはしないものに自我の支えを求めても、(どこかに確実に存在する自我の支えがあるわけではないが)無駄であるばかりか、危険であるというのがわたしの考えである。

                                                   岸田 秀


日本ダービー負けても就勝つ!

2008年06月02日 18時37分31秒 | 就活鶴丸ゼミ
見事就勝つ!を遂げた2通のメールに昨日の日本ダービー惨敗の傷癒え・・・・
以下に、「就勝つ」した2人の「喜びの詩」を掲載しまつ(共に女性)「男性からのメールは往々にして淡白」よく言えば簡潔ということでつが。

こんにちは、wセミナーでお世話になりました○○大学の△△です。
報告が遅くなって申し訳ありません。 就職活動のサポート、ありがとうございました。
最終的に、○○○○工業、△△自動車、□□自動車の三社に内定を頂きました。
ソニーは魅力的な企業でしたが、キャリアのミスマッチを感じ、最終選考の辞退をしました。(鶴もミスマッチからのストレスで上ノ毛を失いました。仕事選びは慎重に!)
就職先としては、「○○○○工業」に決めました。 3月までは就職活動が全然うまくいかず、不安でいっぱいの日々でしたが、4月からは自分でもびっくりするぐらいうまく選考が進みました。人一倍危機感を持っていたところが良かったのではないかと思っています。 内定をもらって一安心ですが、就職後が勝負のような気がします。 丁寧な添削やアドバイス本当にありがとうございました。残りわずかの学生生活は修士論文に徹し、さらに自分に磨きをかけたいです。 手短ですみません。では、失礼いたします。

競馬で負けテポ就勝つ!毛一通メールきましたでつ

鶴丸先生には大学受験時にも大変お世話になり、
今回就職に際しても、再び先生の授業を受けることができ、
とても光栄に思っております。・・・・・あんたいい子だわ

努力が実りそうで実らない、そんな日々が続いていたのでご報告が今になりました。お久しぶりです。お元気ですか?就職活動がようやく落ち着きました。

結論から言うと、【○○○○】に行こうと思います。
自分が何をしたいのかよくわからず悩んだこともありましたが、
1月の終わりに就活の軸を【脱・世間知らず!】に定めてから、
業界を選ばず営業をかけている会社で荒波にもまれながら営業をやりたい!と思うようになりました。2月のはじめに【○○○○】と出会い、
社員の魅力、社風、商品の性質などに惹かれていきました。

選考プロセスは4回の面接だったのですが、
リクルーターの社員さんや人事の方がアドバイスをくれたり、
社内パーティーに参加させていただいたり、
もろもろ合わせると約10回ほど会社に通いました。
(↑実りそうで実らない3ヶ月弱・・・かなり不安な日々でした。汗)

選考を受けて以来、本命を○○○○に定めて頑張ってきたので
納得のいく就職活動が出来たと思っています。

最初は金融志望とか言ってたんですが、説明会を聞いたりしてみて、
どうしても性に合わなかったのでやめました・・・。
結局受けた企業は10社未満だったので、今思うと結構危険な賭けだったなと気づきました。汗
以上、報告でした。
今までありがとうございました!!(^-^)/

今年も就活鶴丸ゼミは秋から始動予定!
受講料の多寡により「区別」するのが鶴丸の最大の特徴でつ
小さく払えば小さく響くよ
大きく払えば大きく響くよ
初めての方、悪魔でも?(天使なら?)冗談でつよ

蝶一龍企業なら「昔も今も」鶴丸ゼミ

モームの作品にあったにゃー
小説『昔も今も』(Then and Now)・・・・いい作品でつ