去年の今日でした。
大雨と雪解け水が窯小屋に一気に流れ込んだ日。
あの日から1年が過ぎました。
当時、
がんばります!
とか
ありすcafeは続けます!
とか言いながら、事態は結構深刻で、
心の中には毎日毎日止まることなく冷たい泥水が流れ込み続けていました。
得意のカラ元気も底をつきかけて、
所属している地元の商工会に「もしかしたら営業できなくなるかもしれません。」とお話ししに伺ったところ、
ありすcafeはとても貴重な場所だと思う。だからなくしてはいけない。
と言ってくださり、いろいろアドバイスもしていただき、思い直して
お店に戻ってすぐ、コートも脱がないまま札幌陶人社さんに電話をかけました。
そこからは怒濤の逆転劇。
窯、水をかぶってしまって廃棄するんです、
新しい窯買いたいんですって言って来ていただいたのに、直せますって、ここをこうすればもっと焚きやすくなりますって、最初、何を言われているかわからなくて、ポカ~ンとしていました(笑)。
だって、よそで買った窯だし、古いし、お取り引きの実績もないし、初めてお会いしたし。
手のかかる改造より、新しく窯を売った方が利益だって全然違うでしょう。
それなのに。
全く、かっこいいにも程がある(笑)。
そして1年。
がんばって来たつもりですが、去年は地震後の影響や、陶芸のパートナーだった人の死などもあって、目標にしていたうつわの数をクリアすることができませんでした。
でもここからまた1年。
もっとたくさんうつわを作りたくて、来月からこれまでのやり方から一歩踏み出してみようと決めました。
うつわが売れない時代になり、道外の有名なうつわの産地でも、長い間続けて来た窯を閉じる方が増えていると聞いています。
そんな時に新しいやり方を始めるのはとてもコワイけれど。
転がる石には苔は生えないと言いますが、
ありすcafe石にはたぶん苔は生えないし、転がり過ぎて時々欠けちゃったりするけれど・・・元気にやって行きます。
3月後半もどうぞよろしくお願いします♪