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≪おさんぽスケッチ≫にじいろアトリエ.水彩&色鉛筆イラスト スケッチ

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あんぽ柿

2006-03-24 | 食べ物スケッチ
干し柿である。

干し柿を、見ると、連れ合いの父親を、思い出す。

父の生まれは、青森。
終の棲家は、札幌だった。

もう24年も前のことだが、
連れ合いとわたしが、一緒になることが決まったとき、
お互いの両親が、会った。

連れ合いの父親は、海軍兵学校出身。

そのことを、わたしの母が知った時、
いつも静かで、声を荒げたこともない実母が、
小さく「キャ!」と、黄色い声を上げた。

後にも先にも、実母のそんな声を、聞いたのは、一回だけ。

その時代は、海軍兵学校というものは、
女性の憧れの的だったと言うことをその時知った。

北海道では、「柿」が、できないと連れ合いの父は言った。

そんな父は、海軍兵学校で、干し柿の美味しさを、知ったようだった。
父の大好物だった。

そんな父も、65歳で、
実母も、69歳で、天国に住むことになった。

干し柿を、見るたび、こんなことを、思い出す。


*******

くだらない話

このあんぽ柿を、スケッチしているとき、友人が、里帰りのお土産を持参して来た。

お茶請けが何もなかったので、このあんぽ柿を一緒に食べることにした。

食べていると、たくさんの種が、口の中で、大変なことに。
わたしが、友人に「これ、種、多すぎ」というと。
友人「わたしのは、一個もなかったわよ。」

こんなことって、あるのだろうか?
他のも食べる気にはなれず、ナイフで切ってみることにした。
なんと、次のものには、種は、一個だけ。

わたしの食べたものには、7個も入っていた。
友人があんぽ柿の袋の裏書を、丁寧に読んでくれた。
「種が、まれに入っていることがあります。」

なんてこと!

友人は「わたしのは、一個も入っていなかったから、『あたり』だね。」
わたしは、「種が、たくさん入っている方が『あたり』かもよ。」
お互い、シアワセな性格である。
コメント (2)
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